第437話 ラッキース〇べ!?
昨日、台風が来ると言う事で長時間残業をし、その代わりに今日は休みになった。台風で電車が止まるからという理由である。
大した事無いんじゃないかという私の予想は的中し、私の住んでいる地域は普通の雨と変わらない状況だった。にも拘らず朝から電車はストップしていたので、会社を休みにしたのは良い判断だったのかもしれない。
明日は当番で出社しなきゃいけないが、いちおう朝から通常運転の予定なので何とかなりそうである。今日より酷くなければ良いが……。
昨日ちょっと奇妙な出来事があった。朝、いつものように電車に乗った。私の乗る電車はスライドさせてボックス席にしたり二人席にしたり出来るタイプの座席になっており、基本的には二人掛けで使われる。
電車の乗車口の進行方向の逆側の席だけはボックスになっていて、それ以外は二人掛けになっている。ボックス席には高校生らしき三人組が乗っており、一座席に荷物を置いて平然としていやがった。
世直しの意味を込めてあえてその席に座ってやろうかな? とも考えたが、いくつか窓側に一人だけ座っている席が空いていたのでそちらを物色する。チンパン高校生のすぐ後ろの座席はちょっと太めのおっさんが座っていたのでパス。その後ろの小柄なおっさんの座っている二人掛けの通路側に座った。
いつものように文庫本を読みながら発車時刻を待っていると、サラリーマン風の男が私の前の席に座った。小太りなおっさんの隣で狭いだろうに……と思いながら再び文庫本に目を戻す。それからすぐに今度は女性がやってきて、私の前の座席に座った。
ん? さっき、サラリーマン風の男が座ったよな? 前の座席を見ると、女性が腰かけている。あれ? さっきの男はどこに行ったんだ?
もしかしたら座ろうとしたけど狭そうだったから他の席に座ったのかな? と思い、周囲を見渡してみたがそれらしき男は見つからない。もちろんチンパン高校生の席にも座っていない。
私はすぐにスマホを取り出して、今起きた出来事を冷静にメモしておいた。
皆さんもそういうちょっと変わった事があったらすぐにメモを取るようにする事をお勧めする。こうして一つのエピソードとしてエッセイにする事も出来るし、今起きた事象を冷静に俯瞰で眺める事が出来るからである。
え? 結局何だったのかって? さぁ、それは分からない。きっとこのエッセイに書いて欲しいと思った霊的な存在が現れたのだろう。……いや、普通に怖いがな! き、き、気のせいだよ、気のせい。
お盆も過ぎたし、霊的な存在はきっとお浄土に帰っているはず。今もいるとすればそれはよほど未練のある霊って事だろう。……余計に怖いわ!
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