第320話 グラウンドゴルフとつけ麺の話

 昨日は朝から町内会対抗グラウンドゴルフ大会が行われた。毎年恒例の大会なので今年も大勢詰め掛けるだろうと思っていたのだが、例年に比べると参加者はかなり少なくなっていた。

 

 グラウンドゴルフというスポーツはゲートボールと似ているが、チーム戦ではなく個人の戦いである。なので、ゲートボールと違って人数集めにはさほど苦労しないと思う。にも拘らず、例年の半分くらいの参加者しか集まらないというのはちょっと心配である。

 

 何しろ高齢者が中心となるスポーツなので、もしかしたら昨年までは来れていた人が怪我や病気、はたまた……と色々な考えが浮かんでくる。

 

 私は毎年試合にも参加している。とは言え、一年に一回しかやらないので全く上達はしていない。しかし、今年は珍しくパープレイで回る事が出来た。

 

 残念ながらグラウンドゴルフにおけるパープレイは入賞を目指せるような成績とは言えない。それどころか下手したらブービー賞争いである。

 

 という訳で例年通り参加賞だけ頂いて帰路に着いた。

 

 

 

 家に戻ると、末弟夫婦とその息子が遊びに来ていた。ちょうど昼時だったので、末弟が以前から食べたいと思っていたらしいつけ麺を食べる事になった。

 

 どうやら辛さが売りのつけ麺屋らしく、辛さの選択がゼロから三十まで選べるそうである。私は割と辛いのは平気なのだが、いきなり三十を選択するのは危険なのでとりあえず二十で注文をする。

 

「激辛ですよ?」


 末弟が注文するとスタッフに言われたらしいが、まぁ大丈夫だろう。

 

 三十分ほどして末弟が店まで取りに行き、テイクアウトで五つのつけ麺が我が家に到着した。食卓に行くと、すでに激辛な匂いが漂っている。両親や末弟夫婦は誰もそんな冒険はせず、一辛、ニ辛、三辛で抑えていた。

 

 つけ汁の容器に二十と書いてあるのを手に取り、早速食べ始める。確かに辛いが食べられない辛さではない。つけ麺は麺と野菜と叉焼が入っていた。思ったよりも茹でキャベツが大量に入っていたのでそれで辛さが中和され、気がつけば誰よりも早く平らげる事が出来た。

 

 食べるのは平気だが、身体は当然のように辛さに反応をする。いつの間にか首筋や耳の裏辺りから大量に汗が分泌され、汗だくになってしまった。まぁこれも辛い物を食べる醍醐味なので気にしない。

 

 食べ終えて終わりではない。戦いは排泄するまで終らないのだ。翌朝の排便で肛門にもヒリヒリ感がやってくる。ここまでがワンセットなのである。

 

 先ほどの排便により、ようやく長い戦いが終わりを告げたのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る