第6話 繋がり

 俺から出たものを飲み込んだ愛莉朱。

そして、俺のモノについた液を掃除するように舐める。


「ん――――これで綺麗になったねお兄ちゃん」


「愛莉朱……そんなことどこで覚えた?」


「えっ? えっと……お兄ちゃんが隠れてやってたところをたまたま見たから……」


「えっ……?」


 まさか……自己行為してたところをいつの間にか見られていたということか!?

いつ! いつ見られていたんだ!?


「それに動画も見えてたから……」


 だからそれもいつ見られていたんだ!?

見ることに集中しすぎて愛莉朱がいることに気が付かなかったってことか!?

 俺はトイレではなくて部屋でする。

だって……愛莉朱がいるから。

俺は愛莉朱が大好きだから、だからこういうことをしたくなる。

愛莉朱のことを想像しながらするのが基本だ。


「い、いつ見てたんだ?」


「うーんとねえ……先週だったかな?」


「ま、まじか……。ちなみに俺がしてるところ、どの位置で見てた?」


「お兄ちゃんの真後ろ」


 やっぱりかあああああ!!!!

集中してるしイヤホンつけて大音量で聞いてたから全然気づかなかった……。

めっちゃ恥ずかしいじゃん……。

兄として失格だ。

もうお婿さんに行けない。


「でもね、わたし嬉しかったの」


「は?」


「動画見ながらわたしの名前を呼んでたから。あ、わたしのこと想像しながらしてたんだって知った時はドキドキした。わたしを彼女として見てくれてるんだって」


「愛莉朱……。ああ、俺は愛莉朱が大好きだ。だからこういうことをしてしまいたくなってしまうんだ」


「うん! わたしもね、実は1人隠れてしてる時あるの知ってる?」


 いきなり爆弾発言をカミングアウトする愛莉朱。

本当にこんな会話してて大丈夫なのだろうか……?


「わたしもお兄ちゃんとこういうことしたいって想像しながらしてたの。だから、今日こうやってお兄ちゃんと居られるの夢見てた」


「愛莉朱……!」


「きゃっ! も、もうお兄ちゃんったら」


 俺は舞い上がって愛莉朱を抱きしめた。

やっぱり、やっぱり俺は愛莉朱が大好きだ!

俺のことを考えてしていたということを聞いて、俺も嬉しくなった。

彼女も俺と同じように、自分の彼氏で居てくれることが嬉しいのだろう。

 もう愛莉朱とこの先どうなっても良いと思った。

多分親も認めてくれるだろうし、逆に俺と愛莉朱がこんなことをしたって言ったら喜ぶだろう。


「あっ!? お、お兄ちゃん! 急に指入れるのやめてっ、ああっ!」


「やめない。愛莉朱は実はこれもしてほしいって分かってるからな」


「そ、そんなこと無いもん〜! んっ!」


 こんなに興奮しちゃって……。

まあ、俺もそうだけど……。

もうちょっとだけ激し目にしてみるか。


「ひゃあ! ま、待ってぇ〜。そんなに激しくされたらぁ……」


 速度を上げたら、愛莉朱はすぐにいってしまった。

体をビクビクと痙攣させ、そのまま俺を見つめたまま息をさらに荒くさせた。

そして、また俺と愛莉朱はキスをした。


「ん、ちゅっ……。はあ、はあ……お兄ちゃん、今度は一緒に……」


「もう一度聞くけど、もうこっから先は戻れないからな? って聞くほどでもないか」


「わたしはいつでも良いよ。わたしはもっとお兄ちゃんと繋がりたい。大好きなお兄ちゃんと……」


「愛莉朱……」


 ったく、俺の妹はどこまで可愛いんだろうか。

もうこの想いは止められない。


「あっ……あああ!!!」


「――――っ! だ、大丈夫か? 痛くないか?」


「い、痛い!」


「分かった、俺はこのまま動かないから痛くなったら言ってくれ」


「う、うん。はあ、はあ……」


 結構苦しそうな表情を見せる愛莉朱。

男子だったら快感でしかないけど、女子はそうもいかないのは俺でも知ってる。

こんな狭いところにいきなり太いものがはいるんだから、痛いのも納得できる。

 俺はこのまま動かずに愛莉朱が落ち着くまで待つことにした。

対する愛莉朱は痛いのにも関わらず、俺を欲しがってくる。

俺と愛莉朱は何度もキスをした。

 少し時間が経つと、だんだんと愛莉朱の表情が和らいできた。

痛みが軽減されてきた証拠だ。


「愛莉朱、もう大丈夫そうか?」


「うん、動いて良いよお兄ちゃん」


「ああ」


 俺は腰を動かし始めた。

まだ少しだけ痛みがあるみたいだけど、快感のほうが大きいみたいだ。

喘ぎながら、さらに俺を欲しがる。


「あっ、あっ……! 気持ち良い、お兄ちゃん気持ち良いよ、あんっ!」


「ああ、俺も気持ち良いよ。はっ……愛莉朱の中気持ち良すぎっ!」


 俺が覆いかぶさったり、愛莉朱が上に乗っかったりと様々な体勢になりながら、俺と愛莉朱は動き続けた。

終盤に差し掛かると愛莉朱の中がさらに狭くなり、俺のモノが強く締め付けられる。

もう限界に近づいていた。


「愛莉朱……俺、もう出そう!」


「あっ! う、うん……お願い、来て!」


「くっ……!」


「ああっ!! はっ、はっ……」


 流石に愛莉朱の中に出すのはヤバすぎるから、出る瞬間に外に出した。

大量の液体が愛莉朱の腹の上に飛び散る。

それと同時に愛莉朱もいってしまったようで、体を大きく痙攣させた。


「愛莉朱……すごい良かった」


「うん、わたしも気持ち良かったよお兄ちゃん。お兄ちゃん大好き!」


 見つめながらお互いにそう言って、またキスをした。

お互いに初めてを奪って奪われて、とても幸せな気分だった。

 今の時刻は午前6時。

今日は土曜日だし、親はまだ起きてこない。

また眠気が襲ってきた……。


「疲れちゃったね」


「そうだな……。俺はもう一眠りするかな」


「うん、わたしももうちょっと寝る。あ、わたしの体もう一度触っても良いからね?」


「それはしない。愛莉朱の体は大事にしたいからな」


「もう、遠慮しなくても……わたしは大歓迎なのに……」


 心底めちゃくちゃ触りたかったし、もっと襲いたかった。

しかし、今の俺にはそんな体力はない。

全身が鉛のように重くて今すぐ動ける状況じゃなかった。

あ、でも動かなきゃ良いのか。


「じゃあ、愛莉朱の胸を一揉みしてから寝るか」


「結局触りたいじゃん……。まあ、わたしは良いけどね!」


 俺は愛莉朱の小さくて柔らかい胸を少しだけ触れて揉んだ後、そのまま睡魔に襲われた。

眠る直前、愛莉朱は投げ出した俺の腕に頭を乗せ、そのまま瞼を閉じた。

俺たちは今日、超えては行けない一線を超えてしまった。

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