第25話 恐怖のグループディスカッション
皆さんご機嫌麗しゅうございますか?
こんにちは、『可愛い嫁さんとの結婚生活』のナレーションでございます。
最近、食が細くなってきたのか油っぽいものがだんだんと食べることが出来なくなってきました。
これも年というものなのでしょうかね?
ということで、今回のお話は『第25話 恐怖のグループディスカッション』です。
前回の終盤に新たに登場した謎の女子高生、名前は荻 雪乃。
果たしてどんな人物なのか……。
それではOPソングです!
◇◇◇
4人の目の前に現れた目つきの鋭い謎の女子高生、萩 雪乃。
その鋭い目つきと機械のように無表情で一言も喋らないことから、3年生の中ではかなり恐れられている。
「よ、よろしくね萩さん」
「――――」
(こ、怖い……)
とりあえず優しい口調で話しかけてみる颯太だったが、雪乃は首を縦に小さく振るだけで返事はなし。
笠間夫婦は額に青筋を立て、清太は口をパクパクさせ、さくらは今にも泣きそうだった。
そんな4人の表情にお構いなく、自分の椅子を置いて座った。
分かりづらいと思うので、今の5人の配置を簡単な図で表してみます。
さくら 清太
● ●
雪乃● (黒板側)
● ●
渚 颯太
注:さくら、清太、渚、颯太で机をくっつけている
とまあ、ざっくりと表すとこんな感じです。
そのため、雪乃の隣にいる渚とさくらは恐怖に耐えることで精一杯。
さくらに関しては今にも泣き出しそうだ。
そして奇跡的にも渚は颯太の袖を、さくらは清太の袖を同時に掴んだ。
颯太は少し顔を赤くしながらも気持ちを汲み取って、こっそりと彼女の手を握った。
しかし、問題は正面にいる清太だった。
いきなり自分の袖を掴まれた相手が美少女だったせいで、蒸発してしまいそうなくらいに顔を赤くした。
それだけならまだ良かったかもしれない。
さくらは彼に追い打ちをかけた。
「――――っ」
「――――!!!??」
さくらは泣きそうな顔をしながら、助けを求めようと清太の顔を見た。
その顔が目に写り込んだ清太は……自爆した。
「しょ、清太くん!?」
「あっがっ……」
((あーこれは……やられちゃったね))
清太の気持ちに納得する笠間夫婦だった。
「はいみんな静かに。今日皆さんに話し合ってもらうテーマはこれです」
お久しぶりの登場です!
颯太たちの担任の先生、佐々木
お姉さん好きな読者さんなら大興奮間違いなし!
お姉さんキャラといえばムチムチと肉付きが良くて、お胸ボーンでっかああ!!!? っていうのがお決まりでしょう。
しかし、そんなのは2次元での話……。
木乃葉先生は確かに太ももが太くてスタイル抜群で男の心をくすぐる見た目をしています。
そして問題のお胸のカップ数は……Dカップです。
――――はい、ということで続きいきましょうね〜。
それくらい、現実は思い通りにいかないということです。
まあ、Eでも十分大きいと思いますけどね?
「今回のテーマはSDGsです。環境問題として今重要視されているSDGsについて話し合ってください。30分話し合って、残りの20分は黒板の前で発表してもらいます。意見が出たら、机の上にある大きい紙にメモをしてまとめてくださいね。それではスタート!」
木乃葉の手を叩く音と同時に、それぞれのグループが話し合いを始めた。
颯太たちも始めようとしたが……何せこの雰囲気、とても議論する雰囲気ではない。
とーーーーっても気まずーーーい空気が4人(雪乃は表情が読めないため不明)を包むのだった。
しかし、このままでは議論が進まない。
最初に口を開いたのは颯太だった。
「えっと……今回の議題はSDGsということですが、どんな意見がありますか?」
流石はキャプテン!
リーダーシップをしっかりと発揮して4人を引っ張る。
渚とさくら、そして清太は颯太の声を聞いて我に返った。
「う〜ん……やっぱりゴミじゃないかな。わたしは3Rが大事だと思う」
颯太に続いて話し始めたのは渚だった。
表情はだいぶ柔らかくなったものの、颯太の手を繋いだままだった。
「3R……って何だっけ?」
「3Rっていうのは……リユース・リデュース・リサイクルのことだよぅ……」
「あ、それの略称が3Rか。納得納得」
清太は略語を聞かれキョトンとする。
頭は良いのに、略語に弱い清太は3Rと聞いてその文字しか頭に出てこなかった。
それを聞いたさくらは泣きそうな声で清太に教えた。
「3R、ね。他は何かある?」
「あっ、俺はあれだな。食品ロス」
「食品ロス、ね。さくらは?」
「わたしは……清太くんと同じ食品ロス。日本って結構多いからもっと少なくするべきだと思う」
「食品ロス2票入りました、と。じゃ、じゃあ萩さんは何かある、かな……?」
さあ、問題は雪乃だ。
ここまで一度も口を開いていない。
最悪雪乃がこのまま意見を述べなければそのまま進みたいが、それはあまりにも雪乃を突き放しているような気がした颯太は、なんとかして雪乃の意見を聞きたかった。
さて、雪乃は口を開いてくれるのかぁ!?
「――――」
雪乃はメモ書きしてある紙をそっと手に取ると、自分のペンケースからシャープペンシルを取り出し、何かを書き始めた。
そして書き終わると、颯太に紙を差し出した。
「えっと……? 萩さんも食品ロスなんだね?」
「――――」
「分かった、ありがとう萩さん」
雪乃はコクリと小さく頷いた。
あれ、もしかして新たな推しが出来た感じですか皆さん?
すごい寡黙で無表情な少女が好きっていう人もいるでしょうから、この際ぜひ雪乃を推してください!
作者さんも意外にこういう少女キャラクター好きみたいですよ!
理由は、『だって寡黙な女の子のキャラクターってすごい映えない?』だそうです。
この後も話し合いが続いた。
颯太の提案で、雪乃には意見があったら紙に書いてもらうことに。
作業は着々と進んでいった。
「はい! 時間になりました! それじゃあ今日は……笠間くんのグループから発表お願いします!」
「「「「はい!」」」」
5人は立ち上がり、まるでこれから最後の戦いが始まるかのような姿で黒板へと向かっていった。
描写も陰をいっぱい入れて戦いに行くみたいに……って本当にエンディングになっちゃいました!
ちょっとわたくしも5人の発表を見たいんですが!
今回だけ、今回だけ延長してくれないですか?
この通り!
お願いします!
「はいでは……僕たちがSDGsについて話し合った結果、食品ロスを少なくすることが一番効果があるのではないかという意見が出ました」
えっ!?
もしかしてわたくしの要望が通った!
作者さん……あなたマジ神です!
もう明日から神として拝みます!
「日本では大量の食料が捨てられていて、特にコンビニエンスストアの売れ残りや返品、飲食店の食べ残しなどが多いようです。まだ食べられるのに捨てられてしまう食料がほとんどを占めています。そして、この食品は燃やせるゴミに出されます。これで何が起こるかと言うと、食品には水分が含まれているので燃やすと二酸化炭素が発生します。さらに燃えたものは灰となり地中に埋め立てられるので環境負担に繋がります。このように、食品ロスは環境に負担をかけやすいのです」
ふむふむ……。
へえ、そうだったんですか。
これは知らなかったですね。
「これを少なくするためにどうすれば良いかを話し合った結果、発展途上国に余った食料を運び支援することが一番ロスを少なく出来るのはないかと考えました。発展途上国は特に食糧難が深刻です。その国に余った食料を食べてもらうことで食糧難は改善され、それに加えて環境にも優しいのでメリットはとても多いと思いました。以上のことから、わたしたちはSDGsを目指すためには食品ロスを少なくすることが一番効果があると思いました。以上で発表を終わります。ご清聴ありがとうございました」
「「「ありがとうございました!」」」
5人が同時に頭を下げた途端、一斉に拍手が沸き起こった。
パチパチ……!
いやあ〜良い発表でしたね!
作者さんわざわざわたくしのわがままを聞いてくださってありがとうございます!
今日終わったら何か奢りますね。
作者さんが好きなお寿司でも食べていきましょうか!
ということで、今日はここまでです!
結局、雪乃の正体は分からないままでしたね。
いつ正体が分かるのか……それはまた後ほど。
それでは、お会いしましょう!
EDソングは定番の『ドキドキ』です!
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