第4話 オーロラの夜明け 書評をいただきました。

 オーロラの夜明けの書評は、こちら。

 KDP作家さんである婆雨まうさん@bawmau の本、2冊目を読みましたよ。


 恵まれた容姿を持ち、人気者で、高校ではソフトボール部のエース、彼氏もいるリア充さんという、何もかもに恵まれた青春を送っていた主人公・関根香世が、転落と挫折の果てに再生していくお話です。


 プロローグとチャプター1は、現在(おそらく高校時代から6年後)の香世の思いが綴られ、それに続くチャプター2では、彼女を襲った悪夢の事件が語られます。


 事件の後、どんな経緯を経て香世は冒頭の境地に達したのか?

 物語は、過去の栄光の日々へと向かいます。


 この物語は、この幸福の日々とやさぐれて落ちていき、その後再生するという落差に魅力があると思うのですが、その幸せな日々を描いた部分が少々冗長に感じました。


 ソフトボールの試合の場面がけっこう長くて、私のように野球やソフトボールのルールをよく知らない人にとっては退屈に感じるかも知れません。


 そこを乗り越えて後半に入ると、香世の運命は大きく動いていきます。

 後半は一気に読みました。もっとこちらを掘り下げて欲しかった、もっと読みたかった!という思いです。


 色々恵まれて「幸せな」高校生・香世と、持っていたものを何もかも失ったけれど「大切なものに気付いた」香世。鮮やかな対比です。


 もし、香世の人生が順風満帆なままだったら、彼女は本当に持てるものに満足し、

感謝できる人間になれていただろうか。そんなことを考えます。


 まさに生まれ変わったかのような精神に至った彼女は、自身の言うとおり「ニュー関根香世」なのです。


 そんな彼女が達した境地に、私はとても共感します。

 香世が何を失い、そして何を得たのか。

 是非、実際読んで確かめてみて下さい。

                  平沢沙里さんの書評。

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