第684話 らいおんすたじお その10

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

たたたたた  ばにらのリスナー らいおんらーめんの店員

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV


【シチュエーション】

ばにらVSかりんによるバトロワ勃発。

珍しく頼りになるネッコが瞬殺され、さらに紫の芋の人まで脱落してしまう。


◇ ◇ ◇ ◇



ばにら「どうするバニ! たった三人で、こんなの勝てるバニか!」


たたた「いやー、KMTの奴も容赦ないっすねw」


   「配信者なんだから、リスナー映えを意識した方がいいのに」


   「ヘイト上等で開幕キルしてくるとかw」


ずんだ「やけに落ち着いてるでな、この一般参加者……!」


ばにら「たたたたたさん、肝の据わりっぷりが半端ないバニ」


たたた「まぁ、KMTの奴が本気ってことは分かりましたよ」


   「んじゃまぁこっちも……本気で応えてやろうじゃないですか!」



   「ばにらさん、ずんださん! ちょっと援護頼みます!」


ばにら「わ、分かったバニ!」


ずんだ「わかったでな!」



―――――――

コメント

―――――――


:お! たたたたたが動いた!


:KMTとFPS仲間って話だけれど……!


:実力的にはKMTの方が上なんだよな


:どっちかっていうと、たたたたたはFPSでもウォーゲームが得意だから


:CoDとかな


:こういうカジュアルなFPSでは、あんまり真価を出せないタイプ


:よくもわるくも、前時代のシステムを引きずってる感はある


:だが、そこに痺れる憧れる


:古参兵って感じでかっこいいよな!


【スパチャ 1千円: 古参兵か……! たしかにいい響きだね! 僕も、ゲーマー界隈では古参と呼ばれているけれど、彼女のような逸材がまだ在野にいたとは! 世界はまだまだ広いや……!】


:開幕、速攻でやられた猫がなんか申しておられるぞ?


:猫先輩、もうちょっと活躍してくださいよ


:なんだかんだで、ばに~らの頼れる先輩って限られてるんですから


:この状況を作ったの、猫先輩が瞬殺されたからって、分かってます?


;もう少し、反省してくれ津軽りんご


【スパチャ 1万円: 自分も、不甲斐ないさぁ……! もうちょっと、ばにらちゃんたちの盾になることができただろうに……!】


:だから、なんで紫の芋の人は、たるとちゃんのマネしてんのよ?


:たるバニ過激派か?


:たるとちゃんは孤高のアイドル! 誰とも絡まないんだぞ!


:ばに~らみたいな汚れVTuberと組むわけないだろ!


:いまたるこそ至高! 見損なったぞ、紫の芋の人!


:自分の好きなカップリングを、推しに押しつけるなんて!


:推しだけになw


【スパチャ 1万円: 違う、違うさぁ。これはその、ちょっと沖縄旅行で、口調がはいさいになっちゃって……!】


:おい! 紫の芋の人よりも、たたたたただよ!


:なんだこれ! 別ゲーみたいにバッタバッタと!


:ちょっと目が追いつかない……ッ!


:はぁ、これが旧世代のプレイングって、おかしいだろ⁉


:並のゲーマーでも相手できないぞ⁉


:特待生でも相手できるのか? こんな化け物……!


―――――――



ばにら「すごいすごい! たたたたたさん! ランボーみたいバニ!」


   「スマホプレイなのに、ぜんぜんそれを感じさせない!」


   「これは化け物バニ! FPSの申し子バニよ!」


ずんだ「すぎょい……!(驚愕)」


   「こんなのぽめしゃもりんごもできない!」


   「すぐに特待生の、第五のメンバーに迎えたいレベルだでな!」



たたた「あざーっす! そんじゃ、ライオンのガワ用意しといてください!」


   「あと設定はラーメン屋ってことでお願いしますね!」



   「はい、背脂チャッチャッ……と!」



かりん「……くっそ! やっぱりたたたたたが強い!」


   「野良じゃ太刀打ちできないか!」


たたた「KMTはスナイパー&指揮官タイプだもんねぇ」


   「ある程度、動ける駒が揃ってないと戦えない」


   「まぁ、烏合の衆はどれだけ集まっても烏合の衆ってことだわなw」



―――――――

コメント

―――――――


:はぁ? こいつ、ちょっとFPS上手いからって調子に乗ってんな?


:煽ってくるとはいい度胸じゃんかよ!


:いくら同じカメコって言っても、その発言は許せねーよなァ!


:みんな囲め! 囲んじまったらたたたも動けない!


:まずはアイツ倒して、それからばにらとずんだだ……!


―――――――



かりん「待ってみんな! たたたたたにヘイトコントロールされてる!」


   「たたたたたは、そういう立ち回り上手いから! 乗っちゃダメ!」



   「って……! ちょっとみんな聞いてる! かりんの話!」   



―――――――

コメント

―――――――


:だぁっ! くそっ、やられた!


:なんなんだよコイツ。まるでこっちの動きが分かってるみたいだ。


:これがつよつよ古参ゲーマー!!!!


:しらんのか? たたたたたの必殺捨て奸を?


:今島津とはたたたたたのことよ


:自分を囮にして、次々に敵を屠っていく


:この戦法で界隈では有名よね


:まっことおそろしきFPSプレイヤーもす


:言ってる場合か! 負けてんだぞ!


:くっそ、俺らまんまと釣られたってわけか……!


:KMTの話を聞かないから……


―――――――



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



たたたたた無双はじまるよ~~~~!!!!

指揮官タイプのKMTに対して、典型的なアタッカーのたたたたた。

しかも、劣勢であればあるほど、力が増す前田慶次郎タイプ。


これは流石に相性が悪かったか……!

はたして、かりんちゃんが次に打つ手は!


さて、そんな中ひそかに不穏の影を見せているわけですが……これ、決着の仕方によっては、大荒れしちゃうんじゃなかろうか? かりんちゃん、ばにらのリスナーを借りたのはいいけれど、そのことを忘れちゃいけないんだぜ? ということで、彼女の発言にそわそわとしている方は――ぜひぜひ評価・フォロー・応援などよろしくお願いいたします。m(__)m

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る