第636話 三期生シンガポール旅行企画 その3

【登場人物】

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

宮古島たると DStars零期生 事務所の絶対的清楚歌姫

羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘


川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

八丈島うみ  DStars3期生 センシティブ委員長

出雲うさぎ  DStars3期生 妹系巫女さん

五十鈴えるふ DStars3期生 和風エルフ

石清水しのぎ DStars3期生 おっぱい侍太郎


Bちゃん   DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当


【シチュエーション】

随分前に行っていた、三期生シンガポール旅行。

その公式動画がついに発表されたのだが……!



◇ ◇ ◇ ◇



Bちゃ「まずは、腹ごしらえ」


   「三期生のみなさんが訪れたのは、地元の定食屋さん」


   「すると、ここで席が二人がけしかないことが発覚……!」



しのぎ「えるふ~! 一緒に座ろ~!」


えるふ「いいよいいよ~! よっこいしょういち!(お約束)」



うさぎ「うみ~! 私たちも一緒に座ろうよ!」


う み「おっ♥ どうした、うーちゃん♥」


   「そんな風にうみに色目を使っちゃって♥♥♥」



   「これは、今夜はオールナイト○ッポンかな♥」



うさぎ「やっぱりばにらしよう! ばにら~! いっしょ座ろう~!」


ばにら「うんッ!!!!(めっちゃ笑顔)」


う み「待って⁉ ちょっと今のなし!」


   「お願いだからうみを一人にしないで!」



   「帰ってきてうーちゃん!!!!」



Bちゃ「いつもはばにらさんがハブられるパターンですが」


   「今回はうみさんがやらかしちゃいましたね」



   「なんにしても、ばにらさん」


   「旅行先でもぼっち飯しなくてよかったですねw」



◇ ◇ ◇ ◇



あひる「悪意高くねぇ……?」


りんご「まぁ、ばにらちゃんだからね」


   「ぼっちで陰キャで、けどエンターテイナー」


   「舞台に上がると大化けに化ける、天性の道化師……!」



   「そんな彼女のプライベートは、弄ってこそうかばれるというもの!」



あひる「理不尽だなぁ……そう思うよね、たるとちゃん?」



たると「ッシャ! ナイスフォローよ、うみちゃん!」


   「ばにらちゃんの自尊心を傷つけることなく」


   「自然な感じでうさぎちゃんと相席させたわ!」


ずんだ「名アシストだわ! やるじゃないのうみ!」


   「それに対してうさぎ……!」



   「気持ちはわかるけれども!」


   「ついで感がうかがえるようなこと言うのやめなさい!」


   「コミュ障拗らせてる、ばにらちゃんじゃなかったら怒られてるわよ!」



あひる「そんな解説するようなシーンだったかな、これ⁉」


   「君ら、そんな感じでばにらの配信見てるの⁉」



りんご「いや、僕は逆にうーちゃんのこれは」


   「うみと示し合わせてのファインプレーだと思うね」


   「あえてついで感を出すことで、特別気を遣ってない感じを出す」


   「高度な親密演出……よく彼女は考えているよ」



   「なかなかやるね、出雲うさぎ……!」



あひる「りんごさん⁉」



   「なにこれ、語れないあひるがおかしいってこと?」


   「これくらいできないと、トップVTuberにはなれないってこと?」



   「VTuberの世界は、厳しいぐゎぁ……!(顔面蒼白)」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



いいえ、彼女たちがばにらに対して拗らせているだけです。

普通はこんな風にVの一挙一動を解析したりいたしません。

本当に……どうしてこんなことになってしまったんだ。(特にりんご)


今まで、清楚キャラで特別感を出してきたたえるとちゃんですが、オープンにするとこれはこれでまた、なかなかキワモノ感が強いですね。

守っていきたい、たるきちの本物清楚……!


次回! 先の更新で作中物議をかもしたツイッターのお話です……! 二回目の衝撃に、ずんさんは耐えられるか! たるとちゃんはどう挑むのか! 気になる方は――ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いします!m(__)m

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