番外編 三期生シンガポール旅行企画 ~と、それを見守る川崎ばにらファンの反応~

第634話 三期生シンガポール旅行企画 その1

【登場人物】

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

宮古島たると DStars零期生 事務所の絶対的清楚歌姫

羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘


【シチュエーション】

随分前に行っていた、三期生シンガポール旅行。

その公式動画がついに発表されたのだが……!



◇ ◇ ◇ ◇


――某月某日都内某所


――都内にある某アパートにて


たると「こんにちわ~。おじゃましますさぁ~」


ずんだ「いらっしゃい」


   「さぁ、あがってあがって」


   「自分の家だと思って、くつろいでくれていいから」


たると「あ、はい。ありがとうございます」


ずんだ「そんな気を遣わなくていいのよ」


   「たるとちゃんの方が、私より先輩なんだから」


たると「けど、ずんださんの方が年上ですし」


   「それにVTuberをやる前にも、芸能系の仕事をしてたんですよね?」


ずんだ「そういうのいいから」


   「この手の業界は過去を語り出すとキリがないわ」


   「今の関係で接してもらえるのが、結局のところは楽なのよ……」



たると「そういうものなんですね……!」


   「分かりました! じゃあ、遠慮なく!」



ずんだ「ところで、よ?」


   「もう一度確認するが……」



   「三期生旅行配信は、まだ見れていないな?」



たると「はい、!」


   「一人だとばにらちゃんがいないことに」


   「耐えられそうになくて……!」



ずんだ「安心しろ2号! それは私も同じだ!」


たると「1号!」


ずんだ「しかし、愛するばにらちゃんの配信を」


   「見ないという選択肢は、残念ながら我々にはない!」



   「見なければ! 推しの配信は!(くわっ)」



たると「そうさー! どんなに辛くても! 羨ましくても!」


   「推しの配信を見るのはファンの義務さぁ!」



ずんだ「ということで、二人で挑めば怖くない」


   「我らばにらすきー! 生まれし日は違えど! 死ぬ日は一緒!」


たると「いっしょさー!」



―――――――

補足 青葉ずんだと宮古島たるとの関係

―――――――


リーサルカンパニー配信を機に意気投合した二人。

後輩のばにらちゃんを見守る会として、定期的に意見交換をしているぞ。

ちなみに、ずんさんが1号! たるとちゃんが、2号!


そして、2号は1号が、推しといつも晩酌しているのを知らない!


汚い! 大人ってやることが、ほんとうに汚いわ!


―――――――



あひる「なにを人の家の玄関で盛り上がってるのさ」


   「なんなのいったい? ばにらすきーって?」


たると「あひるちゃん⁉」


りんご「ばにらちゃんのことが、先輩として気になって仕方ない」


   「そんな奴らの総称さ……また、ひとつ賢くなったね、あひるちゃん?」


たると「りんごちゃん⁉」


   「どういうことさー! なんでここに二人がいるさー!」


   「ここ、ずんだちゃんのアパートじゃなかったの⁉」



あひる「普通にあひるのアパートなんですけどぉ~⁉」


りんご「そしてたるとちゃん、僕たちのことは気にしなくて大丈夫」


   「ばにらすきーV3とでも思ってくれればいいよ」



   「そしてあひるちゃんは、ばにらーマンだと思ってくれ」



あひる「なにばにらーマンって⁉」


   「あひるがばにらになりたいみたいで、嫌なんですけどぉ~⁉」



全 員「ばにらちゃんに、あひるちゃんがなれるわけないでしょ!」


   「冗談も休み休みに言え!!!!(ガチギレ)」



あひる「…………そんなガチギレします?」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



ばにらに重すぎる愛を抱きし者たちの集い。(IN あひるハウス)


ついにずんバレして、そちら側に引き込まれてしまったたるとちゃん。

まだ配信でもカミングアウトしていないのに、どうするんだたるとちゃん。

さわやかのハンバーグ食べに行くのたるとちゃん! それやると、ばにらすきーBABARXが黙っていないぞ! 私は太陽のVTuber!(おめめぐるぐる)


水面下で、やばい感じで勢力を広げている、ばにら好き先輩のみなさんたち。今からハーレム百合ラブコメに舵を切り直してもいいですかね? いやもう今さらか? これからも、ばにらに翻弄されるずんさんとたるとちゃんを見たいという方は、ぜひぜひ応援・評価・フォローよろしくお願いいたします🙇

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