第620話 関西最強女VTuber その9
【登場人物】
津田杏 だいさんじ一期生 関西最強女VTuber
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
志摩ぱるけ 伊勢志摩大好き系VTuber
天城まひる アオヤン高校の特攻隊長 身体を張るタイプのV
竜崎蝶子 アオヤン高校の純情担当 センシティブ皆無アイドルV
大内山みるく 羽曳野あひるのママ(絵師さん)
清水K介 だいさんじ所属VTuber アラフォー独身おじたん
羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意
大草原原シャロン だいさんじマネージャー お嬢様系一般人
麦畑一二三 だいさんじ所属VTuber おかまのエルフ
【シチュエーション】
だいさんじの事務所横断企画。
紛れこんだヤンキーゴリラ女VTuberにより地獄と化す。
◇ ◇ ◇ ◇
K 介「はい、ということでね」
「津田さんの全力『美味しいヤミー』が優勝ということで」
大草原「圧倒的ではございませんの!」
「もう一度言いますね! 圧倒的ではございませんの!」
「流石は杏さまでございますわ~~~~!」
K 介「圧系VTuberとしては、やっぱり津田さんが一歩抜けてますよね」
ずんだ(くそっ……悔しいけれど、本当にその通りだわ)
(いったいどうすればそこまで突き抜けることができるのよ)
(遠慮とかブレーキとか社会的配慮とか)
(そういうのないわけ⁉)
ばにら(ありゃ、負けちゃったバニ)
(はろ~ん(津田杏の愛称)さんは歌つよつよだけど)
(こういうネタ歌をやらせても強いバニなんだなぁ)
(やっぱりすごいVTuberは、なにをやらせてもすごいバニ)
K 介「いやぁ、これじゃワンサイドゲームですね」
「流石にここはそろそろ津田さんに引っ込んでいただいて」
杏 「いやややッ! 最後までやるッ!」
「ぱるけちゃんに出番なんて渡してやらんからな!」
ぱるけ「おとなげないでしゅよ杏しゃん!」
「ぱるけにもお遊戯させてくだしゃいよそ~!」
杏 「お遊戯やない! 勝負や! 事務所のプライドを賭けたな!」
「そやのに、お祭り気分のぱるけちゃんに任せられるか!」
「ここからも全部私でいくから……みんな、覚悟しときや!」
ぱるけ「だから大会の趣旨があるんですってば~!」
K 介「まぁ、たしかに二回連続で出ましたしね」
「ここらで津田さんには、強制的にお休みしていただきましょうか」
大草原「たしかに、一方的なのはよろしくないですわよね」
「ということで、勝負で公平を期すために――」
「次の勝負は! 即興ショート動画『配信者あるある』!」
「みなさんで順番にあるあるネタを作っていただきますわ!」
K 介「くじで決めた順番で『新人』『中堅』『ベテラン』『神』」
「それぞれの立ち場の配信者がお題の状況の時に」
「絶妙にやりそうな台詞を演じていただきます!」
「ぶっちゃけ、アオヤン学園さんリスペクトな勝負です!」
ずんだ(これは、大きなチャンスだわ!)
(他箱が得意とするネタ! そして、津田さんは一回お休み!)
(十分に勝てる条件が揃っている!)
(問題はこの手のネタをやりなれている、アオヤン学園だけれど……)
天 城「あるある動画やったら、私が出るしかないやろ……!」
蝶 子「よっ! 待ってました! 我らが総大将!」
ずんだ(やっぱり、天城さんが出てくるわよね)
みるく「私、VTuberだけど、本職はイラストレーターだから」
「こういうのはあひるがやるべきだと思うの」
あひる「都合のいい時だけ、VTuberをサブ職業みたいに扱うな⁉」
「まぁ、たしかに順番的にはあひるの番だけれど」
ずんだ(イラストレーターチームはあひるが出る)
(これはまったくもって脅威じゃないでな(確信))
(となると、ここが勝負どころ……!)
(くじ運さえよければ、なんとかなる……!)
ばにら「ずんさんどうします?」
「ここは綺麗に交代しておきますバニか?」
「もうだいさんじチームに勝てる気がしないバニですけども……」
ずんだ「そうね、ここは私が出るわ……!」
「後輩にかっこ悪い姿ばっかり見せられないからね……!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
さて、ここで津田さんが一回お休み。
圧倒的な輩ムーブで押し込んできた彼女ですが、逆に身内から抑え込まれてしまいました。とはいえ、みんなノーマークですが――ぱるけちゃんも十分剛の者。
この勝負まだまだわかりませぬよ……?
次回、箱を越えた配信者あるある! 絶妙に「それな~!」と、視聴者を唸らせるあるあるを引っ張り出すことができるのか! 気になるっ方は――ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いします!m(__)m
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