第563話 またなにも知らされていないあひる その3

【登場人物】

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意

秋田ぽめら  DStars特待生 みんなのママ

Bちゃん   DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当


【シチュエーション】

あひるちゃんドッキリ配信。(運営)


◇ ◇ ◇ ◇


りんご「あはははははははwww」


   「あひるちゃん、見事なリアクションだねwww」


ばにら「こんなん卑怯バニですやんwww」


   「というか、ぽめら先輩も演技派バニwww」


   「あのめっちゃ悲しそうな顔www」


りんご「捨てられた子犬みたいな顔してたよね」


   「あの顔をされたら、僕でもぽめちゃんに同情するよ」



   「友達をハメるために、ここまでするだなんて」


   「ぽめちゃんも悪い女だねぇ~~~~!」



ばにら「風評被害バニよ!w お仕事でやってるだけバニですから!w」


   「そんなこと言ったら、そんな二人を話の肴にして」


   「大爆笑している、ばに~らたちの方が」


   「悪いVTuberバニよw」


りんご「いや、一番悪いのはBちゃんでしょwww」


ばにら「間違いないバニwww」


りんご「いやぁ、しかし初手から飛ばすねぇ」


   「こんな調子で、あひるちゃんの身体は保つんだろうか」


ばにら「身体弱いから心配バニですね」


   「けどまぁ、なんとかなるでしょw」


二 人「それでは! 再びVTRスタート!」



◇ ◇ ◇ ◇



あひる「ちょっと待ってよBちゃん!」


   「いくらなんでもぽめしゃがかわいそうだよ!」



   「間違えて呼ぶわけないでしょ!」


   「ちゃんと調べて!」



Bちゃ「そう言われてもですねぇ」


   「スタッフもみんな困惑してたんですよ」



   「なんでぽめら来てんだアイツ……って!」



あひる「言い方ァッ! 悪意がある言い方ァッ!」


   「ここの大事なタレントでしょ!」


   「なんでそんな邪魔者みたいな言い方するのぉ!」


Bちゃ「いや、実際邪魔者ですからね(真顔)」


   「子持ち鬼畜芸毒舌普通系VTuberなんて」


   「世の中に需要があるとでも!」



あひる「あるからVTuberやってんだろがい!」


   「お前がVTuberにならせたんやろがい!」



【※需要はあります! 特に僕にあります!】



Bちゃ「あとですねぇ」


   「あの、特級呪物とか言われてる反社漫画家と」


   「付き合いがあるのがシンプルに迷惑なんですよね」



   「風評被害? 的な?(ふんわり)」



あひる「ぽめしゃの旦那さんは苦労してるでしょ!」


   「たしかに、いろいろ問題あるって言われてるけど!」


   「一生懸命頑張ってる人を、そういう風に言わないでよ!」



【※特級呪物先生は、ネットでの発言がアレなだけで、まともな人です】


【※まともな人間から社会とは弾かれていくもの……ショギョムジョ!】



ぽめら「あひる、もういいよ」


   「うちのことは気にしないで」


あひる「ぽめしゃ!」


ぽめら「うちは、親友のあひるがソロライブできるだけで」


   「大満足だから」


   「それ以上のことは、会社にもBちゃんにも求めないよ」


あひる「ぽめしゃ……!」


   「いつもいつも優しすぎるよ、ぽめしゃってば……!」


ぽめら「けど、Bちゃん! 最後にこれだけは聞かせて!」


Bちゃ「えぇ~? しょうがないですねぇ~?」


   「これが最後の質問ですよぉ~?」


あひる「だから言い方ァッ!!!!」



ぽめら「本当に、うちのソロライブないんですか?」


あひる「ぜんぜん諦めてないじゃん!」


   「未練たらたらじゃん!」


Bちゃ「ないって言ってるだろ! しつけーな、ほんとよー!」


あひる「そんなキレなくてもいいじゃん!」


   「どうしたのさ今日! 二人とも!」



   「ちょっと変だよ!!!!」



【※だいぶ変です。なお、二人とも笑いを堪えてる模様】



ぽめら「ならせめて! せめてあひるのソロライブに!」


   「ゲスト出演させて欲しいんですけど~!」


Bちゃ「ソロライブって言ってんだろ!」


   「おめ~が出てたら、ソロじゃなくなるんだよ!」


あひる「ゲストくらいアリでしょ!」


   「ちょっと、このソロライブ大丈夫なの!」


   「あひる、めちゃくちゃ不安なんですけどぉ~~~~!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



ねばるぽめら、めちゃくちゃねばる。

流石はあの特級呪物先生が旦那だけはある。

転んでもただではおきないこのしぶとさよ。


これくらいふてぶてしくないと、世の中は生きていけないのだ!

とくにそう、頼りにならないでかい赤ちゃんを抱えていると……!


もちろん演技です。w

本気ではございませんのでご注意を。w


渾身の喰い下がりを見せて、あひるとBちゃんを困惑させたぽめしゃ。そして、そんなぽめしゃをかばいつつ、ツッコミが止まらないあひる。もうすでに、何かおかしいと感じつつも、人のいい彼女には「もしかしてドッキリ?」とは言い出せないのだった。という所で、あひるの純粋さにトゥクンと来たリスナーのみなさまは――ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いします!m(__)m

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