第559話 がんばれ宇宙廃品回収会社 その15

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

渋谷いく   DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber

宮古島たると DStars零期生 事務所の絶対的清楚歌姫


【シチュエーション】

宇宙を巡って廃品を回収するゲームをやることにした四人。

三日目。巨人に出会ってしまい、廃品回収が困難になったメンバー。

資金集めのために仲間の○体を作って売ろうとするのだが……。


◇ ◇ ◇ ◇



い く「ふぅ……! 社長、おつかれさまでした!」


   「社長の残してくれた保険金で」


   「うちら社員は、これからもよろしくやっていきます!」



   「川崎ばにらカンパニーは永久に不滅です!wwww」



―――――――

コメント

―――――――


:永久に不滅じゃないんよw 社長死んどるw


:社員に乗っ取られちゃったw 仕方ないねw


:優秀な社員がぼんくら創業者を追い出すのはよくあることw


:ばにらは創業者としては優秀だったが、経営者としては無能だった


:いつも悪戯ばかりしてるから、人徳ってもんがないんよ


:↑ほんそれ


:とはいえ、これで決算日を乗り越えられるのか?


:うーん、あとちょっと足りないみたいだね


:具体的には一人分の○体が足りない


:あ


:ぁ


:あ(察し)


:さぁ、狂犬がウォーミングアップに入りましたよw


―――――――



ずんだ「あと五円」


   「クリアにはお金が足りないでな……!(平常運転)」


たると「五円といえば」


   「どういうご縁で、いくちゃんとばにらちゃんは」


   「仲良くなったのかしら……(おめめぐるぐる)」


い く「……あれ? ちょっと、あれぇ?」


   「二人とも、なんでそんな血走った目をしてるの?」


   「お金が足りないのはさ、じゃんけんで決めれば……!」



ずんだ「いくたん! てめぇ、この泥棒ネコがぁッ!」


たると「しれっとばにらちゃんと仲良くなって!」


   「陰キャじゃなかったの⁉ 抜け駆けは狡いさぁッ!」



い く「ちょっ!wwww」


   「二人とも目がマジなんですけど!wwww」


   「ばにらちゃん相手に本気になりすぎ!wwww」



   「ファーーーーッwwww」



ずんだ「なにがファーーーーッじゃ!」


   「こちとら百合営業相手やぞ!」


たると「こちとら清楚枠歌姫やぞ!」


二 人「抜け駆けは、絶対に、許さん!(でなぁ!)」



―――――――

コメント

―――――――


:ずんさん、たるとちゃん、キレた―――――!!


:いや、いくたんの反応が正常だろこんなのw どう考えてもw


:ばにらを巡って醜い争いがw


:もうやめて、ばにらは死んじゃったのよw


:というか、ずんさんはわかるけど、たるとちゃんはなんでw


:なんだかんだで好き好きアピールはしてるよね?


:ばにらもなんか気にかけてる感じだし


:たるばにてぇてぇの流れか?


【スパチャ 2千円: おかしい。それならもっと、先にてぇてぇになるべき先輩がいるはず。具体的には、つではじまってごで終わるような、猫先輩が】


【スパチャ 5千円: 委員長もそう思います! もっとばにらちゃんには、先にてぇてぇするのにふさわしい相手がいるんじゃないでしょうか! 同期で、頼りがいがあって、いつも困ったら助けてくれる……パーフェクトビューティフルガールが!】


:↑湧いてでてくんなw


:どんだけみんなばにらが好きなんだよw


:↑お前ら、浮気症だから、ばにらから警戒されるんだぞ?w


:まずは普段の素行を見直せw


:まったく、いつのまにDStarsはばにらのハーレムになったのか


:ずんばに人気で味をしめたか?


:てぇてぇは作ろうと思ってできるもんじゃないぞ?


:まぁ、ずんばにはてぇてぇが行きすぎて、こんなことになってるけど……!


―――――――



ずんだ「オルァッ! ばにらちゃんと同じところに送ってやるでな!」


たると「そんなにお話したいなら」


   「天国でいっぱいお話すればいいじゃないですか⁉」



い く「あ、そうなんだよね」


   「さっきのゲームで、あてぃしたちだけ先に脱落して」


   「その時に、どんどんばにらちゃんと仲良くなって……(無自覚)」



ずんだ「ゲームしねえでなにやってんだでな!!!!」


たると「これだから! 本当にこれだから……もうっ!!!!」



い く「なんで怒るの! いいじゃん! 仲良くなっても!」


   「あてぃしとばにらちゃん、絶対シナジーあるって!」


   「コラボしたら、ずんばにより人気出るって!」



二 人「そんなわけないでな!」



い く「ひんっ!!!!」



―――――――

コメント

―――――――


:息ぴったりで否定するじゃん


:たるとちゃんもずんばに肯定派であったか


:なんだかんだで認めてるんだなw


:百合の間に挟まりたい女w


:たるとちゃん、どんどんキャラが立ってくなw


:お前も歌姫をやめて、DStarsにならないか?


:猗○座勧誘やめてもろてw


―――――――



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



次に狂犬たちの牙が向けられたのは、殴られやすいボディをしているいくたん。

DStarsが誇るゲーマーは、ばにらフリーク二人を相手にどう戦うのか。

いよいよ次回、感動(大嘘)のラスト!!!!


次々に、メンバーを虜にしていく、おそろしいたらしのばにら。彼女のせいで、内部崩壊していくDStars。昼ドラみたいな展開になってきましたが――本作はお気軽VTuber百合小説ですので、ぜひぜひお気軽に、評価・フォロー・応援よろしくお願いいたします!m(__)m

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