第546話 がんばれ宇宙廃品回収会社 その2
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
渋谷いく DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber
宮古島たると DStars零期生 事務所の絶対的清楚歌姫
【シチュエーション】
宇宙を巡って廃品を回収するゲームをやることにした四人。
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「さぁ、挨拶も終わったところバニですが」
「みなさん……」
「リーサルカンパニーはやったことありますか⁉」
ずんだ「あるよ~!(訛り)」
い く「あてぃしは今日がはじめて」
たると「私もさぁ~! どういうゲームか分からないさぁ~!」
ばにら「おっと! 新入社員が二名ってことバニですね!」
「これはなかなか……しごき甲斐がありそうバニよ!」
二 人「お、お手柔らかに……!」
―――――――
補足 Lethal Company
―――――――
一言で言うと『宇宙を巡って廃品を回収する』ゲーム。
プレイヤーたちは廃品回収会社の社員となり、文明が滅んだ星に降り立っては、施設の廃棄物や自然物といったアイテムを回収する。回収したアイテムには値段が設定されており、三日ごとに訪れる決算日に納品することでお金にかわる。
決算日までに、設定されたノルマまでお金を貯められないと、クビ。
宇宙の藻屑にならないよいう、適度に仕事をこなしつつお金をため、余剰金で装備を調えてまた星を探索する……そんな壮大なスペース浪漫と世知辛さが融合した、スペオペ系マルチプレイハクスラである。なお、L4D2やPhasmophobiaと同じく、多人数プレイでの配信との相性がすこぶるよい。
―――――――
ばにら「ではでは、川崎ばにらカンパニー社長」
「この川崎ばに~らが! ゲームを簡単に説明するバニよ!」
い く「いつから社長になったの⁉」
ずんだ「よっ! 社長! 今日もきまってるよ!」
たると「頼りにしてます社長!」
い く「二人とも、受け入れるのはやくない⁉」
「疑問に思ってるのあてぃしだけ⁉」
ばにら「あい! いくたん先輩、静かにしてもろて!」
「まぁ、普通に探索ゲーバニですな」
「宇宙船でぴゅーっと滅んだ星に飛んで」
「そこの施設にばらまかれてるアイテムを」
「回収するお仕事バニです」
たると「あれ? 思ったより簡単そう?」
い く「ばにらちゃんの説明を聞く限りでは」
「ゲーマーとして血が騒ぐタイプの奴だ」
ずんだ「あいあい! そんな簡単なゲームじゃないでな!」
「もちろん、ダンジョンはランダム生成!」
「落ちてるアイテムも、その時によりけりだでな!」
「さらに……施設にはおそろしいモンスターが!」
たると「お、恐ろしいモンスター⁉」
ばにら「そうバニなんですよ」
「見つかったら、割と終わりなモンスターが」
「徘徊しているバニなんですよね」
「それ以外にも、高所から普通に落下したり」
「ハチに刺されてしまったり」
「水に溺れてしまったり」
「死亡フラグてんこもりなゲームとなっております」
ずんだ「さぁ、二人は無事に生き延びて」
「川崎ばにらカンパニーに」
「貢献することができるかなぁ~?」
たると「なんか、偉そうだけれど」
「ずんだちゃんはどういうポジションなの」
い く「そうそう」
「なんだか大物ぶっってるけれど」
「ずんだちゃんは、川崎ばにらカンパニーの」
「なんなのよ?」
ずんだ「それはもちろん、きまってるでしょ~よ」
「社長秘書!」
「兼――愛人だでなぁ~♥」
い く「……愛人って職業なんだ」
たると「いいな、ずんだちゃん」
「ちょっとうらやましいかも……」
ばにら「いや、キツい冗談やめてもろて」
「普通にただの先輩社員バニですよ……!」
ずんだ「か~ら~の~♥」
ばにら「からのなんてないバニよ!」
「もう、ずんさんそういうのは」
「二人っきりの時だけにしてもろて!」
たると「……へぇ、ふたりっきりだと、そういうノリなんだ(圧)」
い く「…………ヒィッ!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
しれっと飛び出す、ずんだの愛人宣言。
割と舐めプな空気が漂っておりますが、この怖がりイッヌで大丈夫か?
そしてたるとちゃんが、しれっと闇落ちかましているが、こっちも大丈夫か?
まだゲームを開始してもいないのに、なんだか不穏な空気が社員間に漂っている。
はたして川崎ばにら社長は、こんなクセつよメンバーで、無事に納品を終えることができるのか。というか、普段は普通なのに彼女が絡むと、途端に癖つよ人員になってしまうのはいったいどうしてか。
ばにら、ずんだ、いく、たると、四人の運命やいかに⁉ 気になる方は――ぜひぜひ、評価・フォロー・応援よろしくお願いいたします!m(__)m
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