第500話 あの日あの時あの配信で その3
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
トキワいま DStars零期生 事務所発足の切っ掛けになったV
Bちゃん DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当
生駒すず DStars1期生 JKお狐VTuber
【シチュエーション】
ばにらの金盾凸待ちを振り返る(弄る)ネタ企画にて。
◇ ◇ ◇ ◇
す ず「俺の名前は、工藤すず一」
「DStars町に住む、高校生探偵VTuberだ」
「ある時、黒服の一味に怪しい薬を飲まされた俺は、気がつくと……」
ばにら「コナ○ネタもいいバニですから!」
「だから、普通にやってもろて!」
う み『せやかて工藤。ほんまに、ばにらが凸待ちなんてするかいな(録音)』
『あの、陰キャコミュ障のばにらやで(録音)』
ばにら「おい! クソ同期! なに音源提供しとんじゃい!」
「こんなアホ企画に協力してるんじゃないバニよ!」
す ず「バーロー、八丈島!」
「ばにらチャソならやる! たとえ誰も来なくてもやる!」
「それが……VTuberの心意気って奴さ!」
ばにら「あと、アドリブパートに入ってから絶妙に似てないバニよ!」
す ず「いやぁー」
「工藤鈴一はなかなか疲れますね」
「というわけで、みなさんコンばんわー!」
「DStars1期生の、生駒すずですよ~! こんこ~ん!」
ばにら「最初からそのノリで来て欲しかったバニ」
「わけ分からん感じで入ってきて、ビビっちゃったバニよ」
す ず「ごめんねごめんね、ばにらチャソ!」
「あまりに配信がお通夜だったからさ……」
「ここは生駒が、悪い空気を変えてやらなくちゃ!」
「って、ちょっと気負っちゃって」
ばにら「もっと悪くなった気がするバニですけど?」
す ず「辛辣だよ! ばにらチャソ~~~~!」
◇ ◇ ◇ ◇
Bちゃ「ばにらさんはあぁ言ってますけど」
「お通夜配信からの凸としては、優秀な方ではないでしょうか?」
い ま「やっぱりすずちゃんは、凸待ちへの入り方がうまいよね」
「みんなもすずちゃんに助けられてるし」
―――――――
補足 生駒すずの凸待ち出現率
―――――――
凸待ちと言えば生駒すずというほど、どんな凸待ちにでも顔を出す。
しかも、初手ボイチェンなどの変化球ネタで攻めてくるので、だいたいのチャンネルで撮れ高を出してくれる。生駒すずは、DStarsのお助けウーマンなのだ。
ただし、そんな彼女もばにらチャソの配信には凸できなかった。
なぜか……。
―――――――
◇ ◇ ◇ ◇
す ず「それよりごめんよばにらチャソ」
「すずが、珍しく凸待ちに日和っちゃったばっかりに」
「こんなことになってしまって」
ばにら(……あれ?)
(なんかすず先輩、いつになく真面目な感じバニな)
(もしかしなくてもこれ、金盾凸待ちの時のことを)
(私に謝ってる感じ?)
す ず「正直に言うと、ずっとばにらチャソの配信は見てたんだ」
「すぐにでも凸するべきだと思っていたんだ」
「だって生駒は――ミスターDStars!」
「メンバーが凸待ちしてたら、とりあえず飛び出していく!」
「そういうノリで生きているVTuberだから!」
ばにら「すず先輩……!」
す ず「けど、ごめん!」
「本当に、ごめん!」
「金のコイ○ングがどうしても釣れなくて!!!!」
ばにら「また、金コイ耐久してたバニですか!」
「しかも、配信じゃなくてプライベートで⁉」
「どんだけマゾなんですか⁉」
―――――――
補足 生駒すずと金コイ耐久
―――――――
すずと言ったら、ポケ○ンの金コイ耐久と言われるほどの名物配信。
色違いのコイ○ングをひたすら釣る配信なのだが……なぜか異様に運が悪く、確率がまったく収束しない。過去には一週間、ぶっ続けで釣り続けたことがある。
どうしてそこまで金コイにこだわるのか――。
「金コイってのはね、男のロマンなんですよ」
「一投一投にね、生駒はロマンを追い求めているんですよ」
「フィーーーーッシュ!!!!(グランダー生駒)」
とは、生駒の談である。
―――――――
す ず「いやー、ゲームの釣りって、ついついやりこんじゃいますよね」
「モン○ンも、ブレ○ァイも、○4も!」
ばにら「…………」
「ちょっと分かってしまう自分が悔しいバニ!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
釣りゲー無限にやってしまう症候群。
ミニゲームってなんであんなに楽しいんですかね。
いや、ポケのモンはメインで水系のモンスターをゲットするための、道具&手段なので厳密にはミニゲームではないのかもしれない。
なんにしても金のコイに執着してしまう生駒のすずさん。
配信外でも釣っているので、ばにらチャソの配信には間に合わなかったんですね。
わずか15分にも満たない凸待ちなんだから、ゲームをストップすればいいのに。
生駒すず、その金コイにかける情熱は、いったいなんなんだ……!
実はこの小説をずっと続けている理由の一つに「生駒すずの金コイ耐久」ネタがやりたいというのがあります。流石にそれをやるには、今のメンツでは人数が足りない……せめて羊の後輩が必要と機をうかがっています。w スズちゃんが、金コイと確率に翻弄される姿を見たいという方は、ぜひぜひ応援コメント・評価・フォローなどよろしくお願いいたします!m(__)m
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