第492話 水星のように母、再び その9

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber


【シチュエーション】

 川崎ばにらエイプリルフール企画に挑戦中。


◇ ◇ ◇ ◇


ばに母「へぇ~」


   「これがばにらちゃんのやってるVTuberなのね~」


   「あ、ほらほら、ウィンクするとウィンクするわ」


   「すごいわねこれ♪(キャッキャッ♪)」


ばにら「はしゃぎ過ぎででしょ、お母さんてば……」


ずんだ「お義母さんもお喜びで、ずんだも嬉しいでなぁ~!」


ばに母「えぇ、では……」



   「ここから、なにすればいいのかな?(困惑)」



―――――――

コメント欄

―――――――


:まさかのノープランw


:なにこの、五秒で考えたようなガバガバ企画w


:ずんさんにしては詰めが甘いw


:やっぱり、義理の親娘になりたかっただけでは?


【スパチャ 5千円: ママさん、僕はばにらちゃんの、子供の頃の話とか聞かせていただきたいですね。えぇ、幼稚園から高校までじっくりと……】


:↑だから、落ち着けりんごさんw


【スパチャ 1万円: いや、普通に気になる】


【スパチャ 2万円: お願いしますママさん】


【スパチャ 5万円: 話せる範囲でいいので】


【スパチャ 3万円: 個人情報ですので、特定されないよう気をつけて】


:↑おwまwえwらw


:↑スパチャ額に本気を感じるw


―――――――



ばにら「おい、お前ら! なにを聞いとるんじゃい!」


   「お母さん、答えなくていいバニからな!」


ばに母「ばにらちゃんの子供の頃バニか~」


   「そうバニねぇ~」


ばにら「おい! なに普通に答えようとしてるバニ!」


ずんだ「お義母さん。安心してください」


   「個人情報的にヤバそうな時には」


   「ずんだがピー音入れますので!」


   「存分に語っちゃってください!」



ばにら「なに煽ってるバニですか、ずんさん!」



―――――――

コメント欄

―――――――


:ずんだも興味津々w


:ピー音入れても、ずんだには聞こえてるんだよな


:むしろそれが狙いよ


:汚い! このイッヌ、ほんとうに汚いッ!


:ばにらママを話さなくちゃいけない流れに引きずり込みやがった


:やはり策士


:ずんさんを敵に回すのだけはよそう


:けど、もとはと言えば、猫が原因よね


:戦犯はりんご


―――――――



ばにら(そうバニよ、りんご先輩! 恨むバニよ!)


   (まったく! ここ最近、変な絡み方しすぎバニ!)



   (美月さんを盗られたからって、やめてよね!(無自覚))



ずんだ「さぁ、それじゃばにママ!」


   「ばにらちゃんの子供の頃の話をお願いします!」


ばに母「そうですね」


   「ばにらちゃんは、子供の頃からゲームが好きな子で」


   「家に帰ってくるとすぐにゲームをしてましたね」


ずんだ「ほうほう」


   「ちなみにどんなゲームをやられてたんですか?」


ばに母「最初は普通に、プレステとかで遊んでましたよ」


   「FFとかモンハンとか、あと……CODとか」



―――――――

コメント欄

―――――――


:うん?


:もしかして、ばにママさんてば、ゲーマーだったりする?


:CODは普通の人の口からは出てこないよね


:戦争ゲームとか言っちゃう


:パンパンしてるとかね


:↑ちょっと卑猥な言い方w


:↑じゃあどう言えとw


:いや、CODはみんな履修してるだろ


:↑しねえよw


:ゲーマーの娘はゲーマーってこと?


:これは予想外の展開になってきたぞ


―――――――



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



母の口から出るCODの響き。

そう、普通の親なら出て来ないゲームの名前。


テキストサイト運営者という情報は出していたが、滲み出るこのゲーム廃人の気配。

というか、あの時代のテキストサイトの運営者なら、大多数が……!


次回、ついにばにら母の秘密が明かされる!

はたして彼女の辛く悲しい過去とは!


水星パロでお母さんのキャラがどんどん不穏になっていきますが、割と普通に娘思いのいい母親なので、毒親展開――とか期待せずに見ていただけると幸いです! 大丈夫、ばにら一家は楽しい感じのご家庭ですよ! m(__)m

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