(二)-9
周囲は田んぼと畑しかない場所にもかかわらず、こんなところに火を付けて犯人はどうする気なのだろうか。
その後、会社に戻り、仕事を終えて自宅に戻ると、堀田さんが出迎えてくれてた。なんとなくいつもと違う雰囲気だった。
彼女は鞄を両手に提げていた。そして深々と一礼すると、「突然ですが、辞めさせて頂きます」といって頭を下げて出て行こうとした。俺とすれ違い様に「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝っていた。
玄関先で彼女の腕をとって理由を尋ねた。堀田さんは「ごめんなさい」と小さく謝るばかりで何も語ってはくれなかった。一体何があったのだろう。
(続く)
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