ひとり言

柚月なぎ

ひとり言

小説を書こう



 私が小説を書こうという気持ちで書き始めたのは、中学生の時だったか・・・。


 クラブ活動がきっかけだった気がします。文集みたいのを作る過程で、詩だったり短編の物語を書いた覚えがあります。


 小、中学生の頃はイラストを真似て書いたり(漫画本の表紙などの模写)、マンガノートを作ったり、とにかく外で遊ぶのも嫌いではなかったけど、家の中で想像して何か描いている方が好きな子供でした。


 高校生になると同じようなことをしている友達がたくさんいて、昼は喧しい教室にはいたくなかったので、同じクラスや別のクラスの友達の友達ら数人と一緒に、オタクな話をしながら視聴覚室とか特別教室で過ごしてました。


 自分が書いた小説を見せ合ったり、イラストが上手な子に挿絵を描いてもらったり、コミケで出す本を作ったり、かなり楽しい時間でした。その一方で、普通に部活は運動部で、毎日放課後に弓道場で弓を射ってましたね。一年生の時からレギュラーで、全国大会も二回ほど経験させてもらいました。


 そして何を思ったか、高校卒業後は興味があった声優の専門学校に通い、貴重な体験をさせていただきました。自分でもなんで小説とかマンガの方に行かなかったのが謎でしたが・・・。


 坂本真綾さんが好きで、彼女のラジオが好きで、こんな風に自分もなれたら、なんて夢を抱いたわけです。見事に粉砕しましたが、いい経験でした。おかげで人前で平気で歌を歌えるようになりましたし、発言もできるようになりましたし、その当時のアルバイト先でマイク放送とかも平気でやれてました(笑)


 かつての内気で声の小さかった私は、ちょっとだけ成長したようです。


 ある意味、今の仕事にも役立ってます。ちなみに今は家電量販店で接客業をしています。ある意味、お客様と話すというのは演技も必要なわけです。笑顔で、時に申し訳なさそうに、もちろん、本当にそう思って言葉にしてるつもりですが。


 なので、家に帰るとほとんどしゃべりません。もう、疲れちゃって・・・気力が。

 そんな私を癒してくれるのは、四匹の保護猫ちゃんたち!この子たちのために働いてます、私。


 話が脱線しましたが、私が小説をがっつり書こうと思ったきっかけは、当時愛読していたコバルト文庫さんから出版されていたとある小説でした。それは、深谷晶子さんの『少年のカケラ』。元々表紙買いをしたのです。なぜなら、大好きな漫画家さんがイラストを描いていたからです。くさなぎ俊祈さんという方なのですが、とにかくこの方の絵が好きで、思わず購入したわけです。


 その小説は、衝撃的でした。今まで読んでいた色んな小説のどれにも当てはまらず、とにかくその文章の美しさ、残酷さ、魅力的なキャラクターに、魅せられてしまったわけです。その影響を受けて数年後に書いたのが『美しい少女と醜い少年の物語』でした。


 この作品は、コバルト文庫さんの短編小説大賞に送り、四次選考まで残らせていただいた作品です。その次が最終選考だったので、結果を確認した時に震えました。しかし、それ以上は望んでいなかったので、その後も何作か書いてみましたが、自分はここまでだろうと夢を見るのは止めました。


 創作自体は好きなので、思い付いたら書くを繰り返してましたが、ある日パソコンが壊れて、これはもう書くなってことか?となり、それから五年ほど小説を書くということから遠ざかってました。転勤も重なって、きっかけがどんどんなくなっていったというのも原因の一つでした。


 ちなみにパソコンはその後すぐに、パソコンコーナーにいるサポートスタッフの人にほぼ無料で直してもらったんですがね(笑)


 そんなこんなで、2022年。

 とうとう、私の前に書くきっかけが訪れます。


 『陳情令』、『魔道祖師』という作品に出会ったのです!

 ずっと気にはなっていたのです。なぜなら好きな声優さんが主役だったし、EDだけはずっと知っていて聴いていたので。ただ、ダイジェストなどをYouTubeでみていて、なんだか重そうな話だったので遠ざけていたんです。


 なので、先に『陳情令』にハマりました。中国ドラマにもハマっていて、ちょうどおススメにでてきたというのも運命ですが。字幕版で全話、その後吹き替え版で全話。もちろん観ました。吹き替え版の前にアニメも見てみようと見たのが沼への入口でした。それから『天官賜福』を見て、からの、小説買い漁るという流れ。


 そして、現在に至るというわけです。

 小説を書く、というきっかけは、どこにでも転がっているわけです。


 自分なりの中華、仙侠ファンタジーを今は書いております。色んな作品を読んで楽しむのもいいでよね。


 みなさんが小説を書くきっかけとなった出来事はなんでしょう?


 カクヨムさんで出会った作品の数々、それもまた、誰かに読んでもらうために書きたい、という気持ちを思い出させてくれました。


 書きたいという衝動が続く限り、パソコンがまた壊れない限り、とりあえず仕事が休みの日は、掃除や洗濯を終わらせて、パソコンの電源を入れるのです。







 


 



 

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