94. 父の命日におはぎを

5年前の3月23日2時32分に亡くなった父に

その時間までに

おはぎを作りたかったが


深夜ゆえに

それは出来ず


最初は

春分の日に作るつもりだったが


そうすると

今朝までに

カチカチに硬くなり


その時間に間に合わなくても

実家でお寺さんがお経をあげに来るまでに

間に合わせるつもりで


8時半前に

普通のおはぎと

黄な粉のおはぎを作り

父に捧げた


その後は

雨予報だったが

まだ降ってなかったから


私の目を通して

父にお散歩風景を楽しんでもらうつもりで

心の中で解説しながら歩いた


ウグイスさんや

ヒヨドリさん達の心地良い鳴き声を

父と一緒に楽しんだ


水辺に着いた時に

共鳴したのか

雨が降り出した


傘を持っていない自分は

池に面した

あづまやで雨宿りしていると


鵜さんや

青鷺さんが

意気揚々と水面から飛び立つ様子を

目の当たりにし自分も驚いたが

父にも良いものを見せてあげられて良かった


………………


おはぎ作りの事ばかり気にし

事前に

北海道産の素材を購入し

準備万端でいましたが


毎年

実家に送っていた供物を


なんと

今年は

送り忘れていた事に


昨日の母との電話で

気付かされ

唖然となりました!


何かひとつに夢中になると

他がおろそかになるADHDの特質が

こんな大事な時に現われてしまいショックでしたが


きっと

父なら理解してくれる事と

願うほかありません m(__)m

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る