92. まだ解禁しない母と……

結婚して以来

お彼岸時期には

おはぎを作る事にしている


実家の母も

そうしていたから

自分も見習っていた


いつもは

もち米を使用していたが


なぜか

その時に限って

もち米を切らしていて


たまたまその時の我が家のお米は

ミルキークイーンだったから


そのモチモチの触感で

おはぎも作れるのではと安直に思い


毎回

手伝ってくれている次女と

麺棒で押し潰していた


すると

もち米ほどではないが

それに近い状態になり


桜の花びらも入れて

季節感を出し

美味しく仕上がった


もち米ではないお米を使用したのは

その一度だけだったが……


不思議な事に

北海道の実家では


ちょうどその時

5年前の3月22日


それまで

母とパチンコを楽しんで帰宅した父が


帰宅し

既に固くなりつつあるおはぎを

口にして


それを喉に詰まらせ

3月23日2時32分に戻らぬ人となった


自分も母も

それ以来

お彼岸にもおはぎを作れずにいた


それを去年のお彼岸から

自分は解禁し

今年も今日作る予定でいる


昨日

電話すると

母はまだ今年も無理らしい


まあ

母がその気持ちでいる時には

無理に作らない方が良いと思う


時間が経過しても

柔らかい市販のおはぎが

いくらでも安価で売られているのだから


そんな事を母と話していた後

それまでは順調だった電話の音が


突然

母の方にだけ私の声が

雑音が入って聴こえなくなったらしい


大抵

雑音が入るなどの電波障害が有る時には

双方ともその状態になるが


私の方は

普通通りで

何の支障も無かったのが不思議だった


これも

お彼岸のエネルギーが

為せた技なのかも知れない


もう気にするな


母に伝えていた

父からのメッセージとも受け取れそうな


不思議なお彼岸時間の出来事を

ありがとうございますm(__)m


……………


やはり

おはぎは手抜きせず

材料を揃え

もち米で作るものだという事を


5年前に

切な過ぎる経験と共に

学びました


そして

自分の生まれた誕生日2月3日と

月齢23


今の住んでいる県番号23


シリウス数字とも呼ばれる

「23」が


父の亡くなったタイミングにも

沢山入っている事に


お彼岸や春分のエネルギーと共に

何か宇宙的なものを感じさせられ


父は三次元的には

亡くなりましたが


何か宇宙的に重要な取り組み段階に

入る為に三次元を離れる事となった

イメージが湧き


母や周りの弟妹ほど

哀しくなかったのです


ただの気の迷いかも知れず

薄情者かも知れないですが


これからも今生の別れの時には

自分は

そんな風に感じ取って行くのだと思います

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