70. お猫さんの……
今朝
友達と待ち合わせて登校するはずの次女が
ピンポンと鳴らして戻って来た
こういう時には
忘れ物が多く
慌てて見付けて手渡すのが常だったが
今朝は
わけが違った
どうやら家の付近の道路に
お猫さんの死体が有るらしいから
連絡して
という伝言だけだった
まだ時間外なのと
もしかすると惨事は昨日のうちに発生していて
既に誰かが連絡済みかも知れないと思い
気重になりながら
お散歩行く時に
娘に言われた場所を確認した
飼い猫のように
きれいな黒猫さんなのに
可哀想に
頭部だけが損傷していた
小一時間後のお散歩後にも
お猫さんの死体は残っていた
以前カラスさんが
ベランダの窓に激突死した時に
保健所に電話した事が有ったが
家の敷地内の場合は
その家の人が
ゴミとして廃棄するように言われた
今回は公共の道路という事で
連絡した方が良いと思い
保健所に電話すると
取り扱いは
保健所ではなく
環境事務所との事で連絡先を教えて頂いた
電話をすると
快く引き受けて下さり
先方は地図を出したようなので
詳しい場所を説明した
ペットではないお猫さんの死体は
廃棄物扱いになり
気の毒ではあるが
損傷した可哀想な姿が
娘達の下校時にも横たわっていない状態を
ありがとうございます m(__)m
…………
あの日
物凄い衝撃音で
何事かと思っていましたが
カラスさんの激突でした……
失神しているだけかと思い
何時間か待ってみましたが
動かないままでした
カラスさんの死体を
自分で
廃棄物としてゴミの日に出すように言われた時
もう使っていないブランケットが有ったので
初めてカラスさんの死体を
それにくるんで抱いてみましたが
まるでブランケットそのままの重さのように
驚くほど
軽かったのを思い出しました
カラスさんは
見た目上は
どこも損傷していないように見え
羽が光線の加減によっては
緑にも青にも見え
とても美しく生きているかのように見えました
こんな軽い身体をしているので
あんなにと素早くノビノビと空を飛べるのですね!
その美しい姿を見ながら
その軽さを知った時
涙がしばらく止まりませんでした
今回また
お猫さんのお労しい姿が切なく
出来ることなら
避けて通りたいような
苦々しい出来事でしたが
(実際、目立つ所に有りながら、誰も連絡してなかったですし)
それによって
初めて知った事も有りましたので
そういった辛い出来事も全て自分の経験の一つとして
培われているのだなと思いました
亡くなられた
お猫さんのご冥福をお祈り申し上げます☆彡
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