七月
七月一日(木) カウンセリング
昨日で三日連続になったらしい。今日は欠席したけど。その代わり、学校の相談室に行った。ついでにY先生に会いに行った。クッキーを一緒に食べた。おいしくいただいた。「三日連続学校に行く」の次のステップは、カウンセラーさんに会いに行くことだったらしいから、ちょうど良かった。
七月二日(金) 先生たちとの話
朝、レポートを出しに行った。昨日出せなかった分だ(昨日の夜十二時までやった)。授業には行けなさそうだったから、またM先生の研究室に行った。幸い、今日は授業がない日だったらしい。T先生っていう先生も来て、たくさん話した。
昼からは、化学に行きたかった。そこでまたちょうどM先生に出くわして、一緒に行くことになった。しかし止まってしまった。I先生が滑ってこけながら登場して、三人で話して(ドアの前で)、また結局M先生の研究室に行くことになった。こんなにたくさんの人と話せて、受け入れてもらえて、とても嬉しい。
七月五日(月) 無題
今日のことは書けない。うん。全く、何もない。
七月六日(火) 倒れる
何もなかった昨日、倒れてしまった。そして今日も倒れた。化学に(無理やり)行ったあと、化学の先生と話して、お弁当が食べられなかった。そのあとはY先生に授業がある。いつもなら、他の先生のところに行くのに、今日は動けなくて座ってしまった。そこに運悪く(良く?)Y先生が来て、熱中症だって言われて、車椅子で保健室まで連れて行ってもらった。寝た。自然科学部のミーティングがあって、お弁当は五時に食べた。そのあと実験ノートのことを聞きに行った。全く関係ない話もした。まだお腹は減っていない。もう八時なのに。
七月七日(水) 七夕
ちょっと今日は欠席しよう。昨日疲れたから。あと、実験の予習をしないといけない。明日は警報かもしれないから、夜遅くまでかかってもいいかもしれない、という賭けに出た。十二時までかかった。
七月八日(木) 休講
警報で学校が休みになった。だから何もやる気がわかない。濃度計算の練習をしようと思ったけど、結局できなかった。
七月九日(金) また休講
遅れて、駅に着く前に、母から電話があって、警報が出たってことだった。でも強行突破で電車に乗った。そうしたらもうすぐ着くってときに、学校から、帰ってくださいってメールが来た。だから帰りの電車でこれを書いている。予定をぐいんって変えられた。気分が悪い。
七月十二日(月) 底にあるもの
Y先生と話していたら、やっぱり私は場面緘黙症があるだけではないことがわかった。それは場面緘黙より下にあって、見えないらしい。予想通りで何もびっくりしなかったけど。普通じゃないってしんどい。
そういえば雷がすごく鳴っていた。歴史だったから、先生の声が大きくて助かった。もし授業に出ずに他のところに行っていたら、静かで、雷がよーく聞こえてパニックになって大変なことになっていたと思う。
七月十三日(火) 起立性調節障害
結構前から知っていたこの病気。朝に体調が悪くなる、という症状が出る。それは、朝起きられないことにつながる。私は、これだと思う。
今日は頭に体がついてこなくて休んだ。久しぶりに卒業文集を読んだら、最後の、先生からのメッセージ「生きよう。」で、今の自分とその先生の状況を踏まえて読んだら、心に響いて涙が出てきた。
七月十四日(水) アルジャーノンに花束を
「アルジャーノンに花束を」っていう小説がある。知的障害のチャーリーが主人公で、アルジャーノンはネズミだ。今日休んで、それを読み切った。チャーリーが書く日記みたいに書いてあるから、これもそんな風に将来本になればいいな。
七月十五日(木) 朝から行く
今日は木曜日。実験の日だー!朝、叩き起こしてもらった。こんなに早く起きたのは久しぶりだ。だからもう眠い。お休みなさい。
七月十六日(金) お腹がすいた日
ちょっともう、どんだけパニックになるの?っていうくらい、最近頻繁にパニックになっている。今日もだ。Y先生は、食堂でお昼なんだって。今言われてもパニックにならない。でも、どうしたらいいか分からなかった。どこか違う研究室に行ったら長居してしまいそう。かといって教室は授業中だ。それで一回動けなくなったから、また動き出すのに時間がかかった。パニックになって、わーって叫べないのが苦しい。今日は、いろんな階段を上り下りして気を落ち着けた。そして次の授業の化学の先生のところに行った。実験室で話すから、授業になるし、長居しないかなって思ったんだ。これでお腹がすいた。
もう一つは、ただ、部活で六時半まで学校にいたから、今電車の中で、お腹がすいているってこと。
七月十九日(月) 何もうまくいかない
昨日は張り切って朝の英語から行く準備をしていたのに、本当に朝起きられない。三時間目の歴史から行った。お昼ごはんは倒れる気で食べた。部活の先生か地理の先生に会おうと思っていたけど、どちらもタイミングが悪かった。ホームルームも工学基礎演習も、座っているだけだった。ざっとこんなもんだ。
七月二十日(火) 弟は終業式
おっと、昨日寝てしまっていた。不覚。昨日、迎えに来てもらって、車の中で考えたことを今日は書こうかな。欠席したし。
まず、前提として、「もしも」だけど、私が留年になったらの話だっていうことは分かっていてほしい。もしも、単位が取れなくて留年したら、退学して起業したい。場面緘黙の子を救うために。「夜のあさがお計画」を本格的に始動させる。お金はないけど、クラウドファンディングなるもので集められるはず。それから専門家の人に協力をもらって、あさがおのつぼみの絵も描いて…まあ、いろいろとやる。
とりあえず、この一年は頑張る。だって、高専なんて、五年間行ったら楽しすぎるでしょ。
七月二十一日(水) 今日からみんなは夏休み
弟が家にいる。夏休みだ。今までは、欠席したら、一人の時間が満喫できたのに。また明日は実験の日だ。叩き起こしてもらおう。
七月二十二日(木) 結果
結果発表…!朝、枕をだんだん高くして起こしてもらった。でも起きられなかった。また明日だ。
七月二十三日(金) さようなら二
今日は、ちゃんと言った。前のさようならは、ちょっと満足できてなかったから、今回で満足した。いろんな人に報告もした。特に友達。みんなに喜んでもらえた。朝から行けたし、M先生と話す練習もしたし、授業には一コマも出なかったけど、地理の先生とも話したし、まあまあいい日だった。
七月二十六日(月) 行きたいか行きたくないか
起きてすぐ、行きたくないなって思ってしまった。
心が飛んで行ってしまった。自分の気持ちが分からない。今日は欠席した。
七月二十七日(火) 学校をやめたい
今日のことは順番に話すしかない。朝送ってもらった。十一時に学校に着いた。すぐに先生が食堂にごはんに行った。私は化学が終わるのを待って化学の先生と話した。たくさん聞いてもらったし、たくさん話した。だからお弁当が遅くなった。
次の数学Ⅱには、無理やり行った。何もしなかった。
その次の体育は、行こうと思っていたのに誰も話しかけてくれなくて、行けなかった。「大丈夫?」とか言ってくれてもよかったのに。そうY先生に言ったら、そんなことまで心配してくれるのは家族だけだって言われてしまった。じゃあ中学のときの友達は何だったんだろう。それからふらふらして、泣いて、途中で帰った。もう学校やめたい。
七月二十八日(水) 早めの夏休み
今日から早めの夏休みにしまーす。どうせテストを受けたって一点も取れないだろうし、補講にも行けないだろうし。と、いうことで、昨日の考えを先生にメールしたら、高専はまだどんな環境にもなりえますよ、だって。まあそうだろう。
七月二十九日(木) 期待と不安
先生からのメールで、明日からの試験は学校で日中過ごすことを目標にしてもいいかもしれません、とあった。明日からテストだ。全く行かないつもりだった。でも、受けないことを前提にすれば、行けるかもしれない。まあ、明日は明日だ。張り切って、とまではいかないけど、調子に任せよう。
七月三十日(金) 期末テスト一日目
朝が起きられなかったので今日は休んだ。テストの日は時間割が短い。途中から行っても間に合わないのだ。学校で過ごしている自分が想像できない。テストの日に学校に行ったことがないから、何をするかも分からない。
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