第5話

「えと、とりあえず少しカジュアル行ってからランク行ってみたいと思います」



 そう言って彼女は準備完了を押す。

 間も無くマッチメイキングが完了し60人もの人で戦う戦場に送り込まれる。




 ―――――――――――――――――――



「そ、それではそろそろいい時間ですのでこの辺で終わりたいと思います。ご視聴ありがとうございました。おつからい、です」


 そういって彼女は配信を締めた。

 配信自体は中々上手くいったと思う。


 元々彼女はコメントを拾うのが苦手でランク中はなおさら集中しなければならない為、コメントを読む暇があまりない。その結果ほとんどのコメントが読めないままになってしまっていた。

 そこを俺が戦闘のない時や待機中に適当なコメントを拾い上げて口頭で伝えていた。

 始めの方は戸惑ったり悩んでしまったりして、直後の戦闘が危なくなりリスナーに心配されることこそあったが、次第に慣れてきたのかスムーズとは言い難いものしっかり対応できるようになっていた。

 普段よりコメントに返信できていることでリスナーに別の心配をされていたが、まあそこは置いておこう……


「今日はほんとにありがとうございました!」


 配信が終わって早々に感謝の言葉を告げられた。


「普段ゲームしてるときから思ってたんですけどレイさんとやるのすごいやりやすくて楽しいです」

「そういってもらえるとこちらとしてもありがたいです」

「また近いうちにお願いした『ブブッ』……」


 彼女の言葉が途中でバイブ音に邪魔される。

 スマホの通知だろうか。


「あ、ちょっと待ってくださいね……あ、あぁ……」

「どうかしました?」

「明日すずさんにお説教食らうこと確定しちゃいました……」

「すずさん?」

「あ、私のマネージャーさんです。今日の実は無断だったんです。なのでなんで事前に説明しなかったのかと、私もそのフレンドさんと話させろとのことでした」

「いや無断だったんかい……まあそれなら話をするのはいいけど、その人の髪って肩ぐらいで後ろで一つに縛ってて、一人称はすずで、背は結構小さめ?」

「え、その通りですけど……もしかして知り合いですか?」


 あー……もうしばらく連絡してなかったから知らなかったけどマネージャーなんて仕事してたのね……


「うん、まあ……知り合いだね。それもよく知った」

「失礼ながらお聞きしたいんですけど、すずさんとレイさんの関係って……」

「まあ気になるよね、俺とすずはね……」



「以前付き合ってたんだよ2年ほどね」






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生存報告

ゲリラ更新

近いうちに更新します

メンタルぼろぼろで中々かけずすいませんでした

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