第4話 相談
もう朝の5時になっていた。
「ああああああああ!!!」
枕に顔を押し付ける。そう、俺は昨日初めて告白をされた。しかも超絶美少女に。俺の脳内には、「告白」、「モデル」、「美少女」、「大好き!!」の四つのテロップが駆け回っていた。このパワーワードのせいで今日は一睡もできていない。そう、昨日の告白の返事は保留。これからどうするべきか、全く見当もつかなかった。頭を抱えて悩んでいると、、
「あ、そうじゃん。」
名案を思いついてしまった。俺には美咲がいる。きっと経験も豊富だし、いい相談相手になってくれるはずである。幸いにも今日は休みだった。俺はすぐさまRINEを開いて、美咲に連絡をした。
『今日空いてる?』
それだけ送信して返信を待った。幼馴染マジありがてぇ。そんなことを思いながら、またベッドに寝っ転がる。
ピコン!
朝の5時なのに意外にも早く連絡がきた。
『珍しいね、そっちから誘ってくるなんて。どうしたの?』
『それが、ちょっと相談が、、』
『わかった。どこに行けばいい?』
『朝の8時にうさぎ公園で頼む。』
了解、と敬礼している猫のスタンプが送られてきた。ちなみにうさぎ公園というのは俺たちの近所の公園で、美咲とは幼稚園の頃からよく一緒に遊んでいたため馴染みは深かった。
時間はかなり早いが、俺はワクワクして準備を始める。内心、告白されたと聞いて美咲がどんな反応をするのか楽しみだった。驚くだろうか、喜ぶだろうか、、とにかく俺は早く美咲に知って欲しかった。この時にはもう眠気などとっくに覚めていた。
俺は結局支度を6時に全て終わらせた。
そこから約2時間、ずっとソファーに座って美咲の反応を予想し、やっと8時数分前になった。うさぎ公園までは徒歩1分くらいなので遅れることもないだろう。俺が5時に起きているということを美咲は知っているので、家に押しかけてくることもない。俺は一人で公園に向かった。
公園に着くと、美咲はすでにベンチに座って俺を待っていた。なんだ、来てるならもっと早く行けば良かった。
「あ、勇人〜!時間通りに来るなんて珍しいね!」
「あ、あぁそうかもな。」
彼女が手を振ってそうそう言った。
そして、、
「それで相談って何??いつもお世話になってる美咲ちゃんに愛の告白とか?これからもずっとそばにいてくれっ!キラっみたいな?もーー、仕方ない…」
「俺、加奈に告られた。」
「え?」
美咲の顔が一気に変わった。驚いたというより、少し引いたような顔だった。あぁ、びっくりしすぎたのだろう。
「嘘、加奈ってあのモデルの金城さんだよね?」
「うん。」
「それで返事は?返事はどうしたの!?」
「保留にした。」
美咲は焦ったように聞いてきた。
「俺は、ここで加奈と付き合っていいのかわからなくて。加奈のこと、すごい可愛いなって思うんだよ、綺麗だなって。でも、あの子のことまだ何も知らなくて、こんな中途半端でいいのかなって。」
「そっか、、。」
彼女は少し落ち込んだような様子でそう言った。そうして少し間を置くと明るく言った。
「いいと思う!勇人と加奈ちゃん!いいペアだと思うよ!!うん!絶対上手くいくって頑張って!!」
さっきから俺から顔を背けるようにして話していたが、最後まで俺の目を見て話してくれることはなかった。
「ねぇ、なんでさっきから顔を背けて…」
ここまで言うと、俺は力尽きて倒れてしまった。。睡眠不足だろうか。どちらにせよ最悪なタイミングだった。
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こんにちは!作者のゆるるです!
いやぁ、授業中って捗りますねぇw
ということで、「三ヒロ」ですが、ラブコメのライトノベルって結構幼馴染勝ちがちで、モデルとか最初っからすごいスキルを持ったヒロインって負けがちなのですが、少し新しい視点からライトノベルを描きたくて、加奈ちゃんを推してます。
これからどう物語が進むのか、引き続きご覧になっていただけると嬉しいです!
❤️、⭐️もつけていただけると泣いて喜びます。
今後とも応援よろしくお願いいたします。
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