第8話 娘へ
あの日あなたを
泣かせてしまい
その泣き顔が
記憶に焼き付いて
しまいました
ときどきその記憶が
首をもたげてきます
夏の日歩けなかった
その時の事までも
連想してしまいます
今は私の元を離れて
しまいましたが
上手く付き合えてる
ようなので安心です
相手も良い方で
少し妬けるくらいです
あの時もう少し優しく
してあげてればと
思う事もしばしばです
でも先日の件は流石に
慌てさせられました
世界は理不尽ばかり
ですが、負けないで
くれたらと願います
母より
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