トオルの日記 3
貴女を変えた元凶をようやく壊してやったよ
男を刺したとき貴女は昔のように、十五年前のようにピンと背筋を伸ばし真っ直ぐに私を見つめていた。それはまさに、自分の愛する彼氏を殺した見ず知らずの男に対する真っ直ぐな目だった。そうして貴女は綺麗な涙を流し男に駆け寄った。ようやく会えた、あの頃の貴女に。どうやら貴女が僕に気づいてる様子は無さそうだ。僕の中で貴女は十五年前、プラットホームに一人でいたままの姿、貴女の心の奥底で僕はきっと十五年前のまま。
それでいい。
腹裂いて 滴る血で描く 愛印
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