第21話 手術当日

手術は一泊二日だったので、職場にはお休みをもらい入院した。


当日、病院へ行き午後から手術を受けた。

点滴をされてしばらくすると足元がおぼつかなくなり、車椅子で手術室へ移動した。


今回斜視の手術をしたのは見えてない方の目だが、完全に視界が真っ暗な訳ではなく、光は分かる程度なため、器具などが目に入ってきて、いじられるのがうっすら分かった。


目の筋肉を調節するらしく、切られたりするのが音でもわかった。するとだんだんと気持ち悪くなり、ついに耐えられなくなって、気づいたら痙攣を起こしていた。


点滴をされてすぐおさまったが、今でもトラウマになっている。


術後は、眼帯をしていて目の様子はわからなかったが、目がゴロゴロして違和感があった。翌日、目薬をさすために眼帯を外すと白目が真っ赤になっていて写輪眼みたいだった。


そのまま電車を乗り継いで帰宅した。元々見えてない方の目なので、眼帯をしても日常生活で困る事はなかった。

翌日から仕事に復帰したが、職場の人は驚いていた。一ヵ月くらいは眼帯しながら仕事をした。


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