■コンビニ _轟音11/12/10:35■
「ヤタガラスを見ていないか?」
「ヤタガラスって、3本足の?」
第6のラッパ吹き『ヴァヴ』は馬鹿にするように
「あぁ、これはすまない。プリンシパリティの階級では気配で見破れないのか。そうだな、黒いワンピースを着た裸足の少女を見なかったか?」
「こんな寒いのにそんな格好した人いてます?あいにく見てませんわ。ちなみに、何でヤタガラスを探してますん?」
ゴンの態度にヴァヴは
「
「うーん、そのへんの連絡、本部からきてないんですわ。やけど…他の連絡はきてましてね」
「他の連絡だと?」
「『災厄のラッパ吹き』を探せ…と」
「はは、馬鹿な事を言うな」
「…数年前からこの情報は流れてましてね。天使で知らんもんはモグリですわ。定期連絡入れてます?まさか時の流れが違う場所にいてたとか無いですか?」
「…」
「それにその騎兵隊、許可おりてますん?」
「どうやら連絡に不備があったようだな、後日連絡は入れておくが、まず誤解を解くため許可書をお前に見せよう」
ヴァヴは素早く馬から降りゴンに近付く。その動きは鎧を着ている事を感じさせない。
ヴァヴは流れるような動きで腰に下げていたサーベルに手をか―【Zu!!!!rararararara‼!!!!】―!!
突如として轟音が鳴り響きヴァヴの手前のアスファルトが一定の間隔で砕け破片が飛び散る。
急停止したヴァヴはコンビニの屋根上へ視線を向け叫んだ。
「貴様はヴァーチュースか!!
何をしたか分かっているのか!」
「おっと、動かないで下さいよ。俺のM61バルカンは一秒に100発撃てる機関砲ですからね、間違えて当たると悪い」
「貴様…調子に乗るなよ!!」
◆◇◆自動ドア-開閉音◆◇◆
「ゴ、ゴンさん!なな、何の音ですか!」
「ば、ばか!まだ入ってろ!」
ヴァヴは開閉されたドアの先を見てニヤリと笑った。
「そこに居たか、ヤタガラス」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます