雑誌UTAN

むかしUTANっていう雑誌がありました。

1990年くらいでしょうか。

ウータンって読むんですけど、それを一時期購読してたんですよ。


この雑誌、学研から出てたんです。

学研の一大大傑作の大作です。

私はもう少し日本語を勉強しましょう。


で、科学雑誌のNEWTONとかナショジオみたいに写真やイラストに説明文で説明するのがコンセプトの本ってあるじゃないですか。

あのインテリが住んでそうなモデルルームにおいてある奴。


この雑誌はそれと同じようなコンセプトで作られたんだと思います。


もともとは。


ところがこの雑誌、よく見たらそのオシャレなインテリ路線から壮大に脱線していやがりました。


どう脱線しているのかというと、途中からオカルトに走ったのです。

超能力や占いを検証しようとかくらいならまだわかります。

しかしノストラダムスやらスプーン曲げやらやたらと疑似科学の特集があるのはどう考えてもおかしい。


さらには正しいマスターベーションのやり方とか海外紛争に巻き込まれたらどうやって生き延びるかとかツチノコの目撃情報とか、これは科学雑誌ではないだろうという記事がバンバン入ってくるのです。


どうも同じく学研から刊行されていたムーと似たようなことが書いてあるのですが、いったいどこでトチ狂ったんでしょうか。

編集者が行き来してるんでは? という噂もまことしやかに流れましたが、単なる事実のような気もします。


その後、路線は戻したものの、結局廃刊になったそうです。

なって当たり前だ。


そんなわけで、今でも時々この変な雑誌のことを思い出します。

十中十の確率で捨ててるんですが、でもまた読みたくなってきたなー。

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