* 真・女神転生Ⅱ
一番好きなゲームが何か聞かれてはいないのですが、勝手に答えます。
真・女神転生Ⅱですね。
これがどういうゲームなのかはもうさんざん論評されてるので今更言いませんが、面白いところは脇役です。間違いなく。
何が面白いのかと言って、キャラが死にまくります。
主人公のライバルだけでなく、友人、サブヒロイン、理想郷の指導者、全てが死にまくります。
しかも大半が主人公に殺されます。そうでなくても主人公が直接の原因となって死にます。
冒頭で、ああこいつらと一緒に冒険に行くんだなと思った私を殴りたい。
このオカルト的世界観とあまり説明もなく死にまくる展開が麻薬的な中毒症状があって、一度ハマるともう抜けられません。
音楽も素晴らしく、電子音でしかないBGMがどこか奇妙に幻想的で、ひたすら恍惚な気分になります。
主人公ははいといいえ以外は全くしゃべらないのですが、そこがかえって面白く、世界の平和のためなんかこれっぽっちも考えてなく、ただひたすら周囲を殺害しまくるという破壊神です。
いちおうヒロインが出てからは彼女のために頑張ってるんだろうなあという解釈になると思うんですが、それだと序盤の行動にほとんど説明がつきません。
やっぱり単なる殺害狂なんだろうと思っていた方が正しい気がします。
展開によってはそれほど殺さなくてもいいんですけど、それだとろくなエンドになりません。
トゥルーエンドのためにはすべてをなぎ倒す必要があるのです。
長らく記憶の向こうにすっ飛んでいたんですが、プレイ動画を数年ぶりにみてまたやりたくなってきました。
かなり昔のゲームということもあって、実際にプレイするとそれなりに時間がかかるんですが、とにかく名作というにふさわしいですよ奥さん。
極端な喜怒哀楽でわかりやすく主人公をキャラ付けするのが昨今の主流ですが、こういう無個性な人間が不条理な行動を取るというのもなかなかにいいもんです。
カミュとかカフカみたいな文学作品に通じるものがあります。
いや、ないんですけど私の中にはあるんです。
いいね。
まあとにかくやりなさい。
いいね。
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