サンタの思い出

私が小学生の頃の話です。

サンタが突然真っ黒でバカでかい船のプラモデルをくれました。

カティサークと言うらしいです。


どうも親が作りたくて買ってきたらしいです。

でもサンタを信じていたので北へ向かって感謝しました。

私のメッカは北にあります。


とにかくトライはしましたよ。

でもちんぷんかんぷんです。

どうもニッパーと接着剤というものが必要らしいです。

田舎なのでそんなもの近くには売っていません。


数日後、頼んでもいないのに親が街で買ってきました。

親が作り始めました。

親も苦戦します。


親「サンタってのはずいぶん難しいものを渡すんだな」


いいえ、渡したのはあなたです。

当時は知りませんでしたが。


それで、なんとかできたような記憶が一応あるんですが、数日を待たずにそのプラモは屋根裏に行き、忘れ去られました。

多分捨てられたのですが、別に欲しかったわけでも作りたかったわけでもないので、気にもなりませんでした。


翌年でサンタは来なくなりました。


さて、月日は経ち、僕は親になりました。

家にはカティサークと書かれたプラモデルがあります。


今回はこんな感じでホラー風味にしめてみます。

気分転換という奴ですね。

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