* ワールドトリガー
ワールドトリガーについて書きます。
ワートリはすばらしいです。
ワートリは世界です。トリガー? 知りません。
オキウイは間違いなく付き合っています。
ワートリって何が面白いんですかと聞きたくなくても勝手に答えます。
ジャンル的には、これはスポーツものとアクションものの両方の要素が楽しめるところですね。
戦術論に設定に特化したものが盛り込まれており、格闘から射撃、運用までさまざまで、それが展開にいちいち影響を与えていくのが面白いのです。
しかしそこまでは基本編です。
高度なファンは恋愛部分を楽しみます。
この作品、一部例外はあるもののその手のシーンはほぼほぼありません。
年頃の男女が集まっているのにそのパートがクローズアップされないのです。
この事実に飢えたファンが勝手に生み出すのがワートリの恋愛要素です。
こういう独特なルールを把握しないと上級者にはなれないのです。
上級者ってなんでしょうか。
そもそも自分が上級者だと名乗る資格があるかどうかよくわかりません。
怒られたら謝るので許してください。
だいたいキャラが試合でカチあうか雑談をしているところを無理やりピックアップされて、こいつらはカップルたりえるかどうか、という形で議論が真剣に交わされはじめます。
作者もそれを把握しているのかしていないのか微妙なラインを攻めてくるので、ほとんど読者vs作者の対戦ゲームみたいになっています。
ネット掲示板で特定カップルの書き込みが連投されるとなんとなくメジャーパラメータが上がるような気がしますが、実は全然上がっていないのかもしれません。
実際にさっぱり上がらない場合、作者の自画像が猫であることから「猫に騙された」と表現します。
多分作者は騙していないと思います。
騙されたと思っている人が大量にいるだけで、陰謀論みたいなものです。
5G接続するとコロナにかからないみたいな。
逆か。
さて、この読者による推しカプボタン連打合戦は最近チーム編成のシャッフルがあったためにルールが豹変。
これまで予想していなかったカップリングが次々に生まれてもつれた紐がさらにもつれたみたいになっています。
達観して状況を見る、なんていう大人な行為はこの作品の読者には一切許されていないので、毎日毎日目を血走らせてどれが正しいカップリングなのかを推理する義務があります。
この話、何がアレかってとにかく人が死なないのです。
どうみても死にそうな戦闘でしかもキャラクターは十分に弱いのですが、ベイルアウトシステムという独特な設定のため、ほとんど推しキャラが死なないどころか展開に応じて増える一方です。さながらドラえもんのバイバインで増えているどら焼きを死にもの狂いで食べるような勢いで、カップリングを予想する必要があります。
むしろ読者が死にまくります。
ダンガンロンパみたいに推しが全滅していくより数段マシですが、あっという間に脳がカップリングで埋め尽くされてしまいます。
今後も探索先の星に新キャラが待ち構えていたり、退場した人もそれとなく復活しそうだったり、血も涙もありません。
全くひどいものです。
一番の極めつけイベントは現在進行形の「閉鎖環境試験」という名前のカップリング製造イベントです。
これによって既存チームが解散になり、新チームが編成され、その中に新たなカップリングが次々に生まれ始めているのです。
いや作中には一つも生まれてないんですが、上級読者の脳の中に。
そしてこのチーム内のカップリングを検討するのだけでも大変なのに、このチーム間で電話連絡をし始めるという新たな展開ができてしまいました。これはヤバい。
挨拶をするだけでもカップリングを予想するのが訓練されたワートリ読者の義務なので、いったんセリフがあれば吐血しながらコラを作り、仲の良さを煽り立てる必要があります。
この趨勢は読者に恐怖心を植え付けます。こうしたやりこみ系の視点から見た楽しみ方は普通のゲームなど追随を許しません。
カップリングが幾何級数的に増え続けるため極めるなんて土台無理なのです。
オキウイだけが唯一の正義です。
明日この日記が更新されなかったら、私はオサカト派に消された可能性があります。
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