VANISH!

浮島龍美

登場人物紹介① 

現代(2016年)の人々

()は年齢、※は過去での名前


現代からのタイムスリップして来た一般人


兼村未来かねむらみく/※伊舎堂いしゃどうカマド(16) 2000年生

主人公。東京にあるアルバース財団系列の櫻崎学園高校2年。褐色肌にキリッとした眉に奥2重の容姿。現代の那覇空港からやって来た。

かなりの琉球史マニアであり、伊波普猷の著書「古琉球」を所有しているが、年齢の割には幼い。過去ではひょんなことから東京帰りの女学生として県立高等女学校に通う事になる。



知花蓮ちばなれん/※波平なみひらツル(20) 1995年生

準主人公。関西にある同じくアルバース財団系列のサガリバナ大学教育学部3年。恋人の翼と北谷の美浜でデートをしている時にタイムスリップをする。

教職の資格を取ろうと考えており、曰く社会科の先生を目指すとか。下に弟と妹がいる。正義感が強く、曲がった事は大嫌い。体格はガッチリ体型だが、色白であり、髪を茶髪に染めている。

過去では髪を黒に戻し、東京帰りの新米教師として県立高等女学校、沖縄女子師範学校に赴任する。なお、過去での苗字「波平」は本人が住む集落と恋人の苗字から。



赤嶺祐樹あかみねゆうき(9)2007年生

那覇市に住む母子家庭の小学生。3月10日、松茂良興一と食堂の準備をしている最中に帝国機関の人間に誘拐され、過去の沖縄にタイムスリップする。彼らによって子安夫妻に引き取られたが、怖くなって那覇から豊見城まで脱走する。



安富祖麗奈あふそれな/※山城ナビ(19)1996年生

沖縄県内の専門学生。友人達と遊びに行く約束をしており、自宅から外出しようとした際にタイムスリップして来た。

知花蓮以上に今風の女子であり、海音をイケメンだと言っている。本人曰く「彼氏にしたい」とか。この時代では首里区女子工芸学校の生徒として潜入捜査をする。



ウタ・メリア・カナハモク/※宮城ウタ(17)1999年生

未来が通う桜崎学園高校のクラスメイトであり、未来の過去を知る数少ない人物。那覇新都心でタイムスリップしたらしい。父がハワイ先住民、母がハワイにいるオキナワン(県系)であり、ハワイ語や琉球諸語を話す事ができる。彼女も作中では県立高等女学校に潜入する。



小野寺海音おのでらかいと(15)/※遠藤周一 2000年生

家族と沖縄旅行中にタイムスリップした。兼村未来やウタと同じ学校に通っているが、未来曰く「学年が1個下」らしい。性格はかなりのしっかり者であり、常識人である。過去では未来同様、桜崎学園から沖縄県立第1中学校に転入した4年生の生徒として通う。





香坂亮太こうさかりょうた(36)1980年生

4月28日に行方不明になった内閣府沖縄総合事務局の職員。過去の沖縄に迷い込んでいたが、蟹江校長に助けられて県立高等女学校の用務員となる。




松茂良興一まつもうらこういち(71)1945年生

「偕楽軒」で働いていた男。現代では「こども食堂」である「海風うみかじ」を経営する人物であった。赤嶺祐樹はそのこども食堂によく足を運ぶ少年だったという。祐樹と手伝いをしている最中に誘拐され、この時代の沖縄に来る。曰く「へんな機械を向けて来るもんだから怖くなって偕楽軒って言うレストランまで逃げた」という。未来達と出会った後はレストランを辞めて未来達と共に行動するようになる。





未来の家族


兼村悠人かねむらゆうと(23)1992年生

未来の長兄。櫻崎学園大学大学院1年。中学生の頃、過去の沖縄に行った事があるらしい・・現在は1人暮らしをしているが、かつては金城拓也らと共に住んでいた。



兼村大和かねむらやまと(21)1994年生

未来の次兄。社会人らしい。未来の失踪と友人の元毅からの連絡により、蓮の失踪を知る。未来や蓮を救出しようとする。



兼村聡志かねむらさとし(53)1962年生

未来の父。未来が行方不明になった時、グランドスタッフと共にインフォメーションに行く。


兼村里美かねむらさとみ(50)1965年生

未来の母。未来と共に那覇空港の本屋に行く。未来が行方不明になった際は気絶する。


兼村一郎かねむらいちろう(75)1940年生

未来の祖父。悠人を空港で迎える。



兼村直子かねむらなおこ(73)1942年生

未来の祖母。未来のスーツケースを預ける。






アルバース財団

チーム那覇

金城拓也らがいる。松尾山まちゅーやまに本拠地がある。



金城拓也きんじょうたくや/※伊舎堂盛一(39)1977年生

アルバース財団の職員。兼村未来の義理の叔父。沖縄県那覇市出身。

現代では表向き南波照間ぱいぱてぃーろーま新聞社に勤務しているが、実は時空空間専門部過去潜入課に所属する捜査員であり、都内にあるマンションで未来と共に暮らしている。色黒だが、沖縄の人にしては背が高く、鼻が高い。潜入捜査では紗夜らと共にリーダ的な存在の1人。

過去では県庁の役人として潜入捜査をしており、過去の苗字である伊舎堂は母親の旧姓。作中から10年前にあたる2006年にも潜入捜査を行っており、帰郷後の伊波普猷に会っている。妻のあきら(未来の叔母)は2015年に謎の死を遂げている。拓也は伊波と似た性格を持つ未来に「彼とは出来れば関わるな。もし、関わるような事があれば適度な距離を取れ。」と警告している。




田仲縁たなかゆかり/※伊舎堂幸いしゃどうゆき(31)1985年生

アルバース財団の職員。 現代ではアルバース財団系列の病院で勤務する精神科医。未来とは小学校時代から知っており、未来は彼女を慕っている。目は二重だが、おもしろい顔をしている。

過去では伊舎堂盛一の後妻として松尾山付近にある県立病院で医者として勤務している。作中から10年前にあたる2006年から1906年の沖縄にタイムスリップしている。



辺土名沙夜へんとなさや/※柳サヨ(34)1982年生

アルバース財団の職員。旧姓宗像。柳は母方の祖母の旧姓である。

 現代では時空空間専門部多元宇宙研究課に所属する研究員であり、沖縄出身の夫がいる。黒髪ロングの美女であり、夫にはかなり気に入られている。課は違うが、タイムマシーンを運転する免許を持っているため、参加する事になった。過去では東京から来た物理の教師として沖縄県立高等女学校に潜入捜査をする。曽祖父が帝国機関の人間であり、沖縄戦で住民虐殺をしている。帝国機関の江口鳴海はライバルである。



ハワイ支部

アメリカということもあり、職員は銃を携帯している。



エミリー・ゴールド・フィッシャー/※ジェニー・スミス(42)1974年生

アルバース財団ハワイ支部職員。普段は時空空間専門部過去潜入課に所属する捜査員である。

アメリカアリゾナ州北東部にあるナバホネイション出身のナバホ族の女性。米軍にいた事もあり、北谷のフォースターで働いていたという。カリフォルニア大学バークレー校の出身。生物科学の生物化学および分子細胞生物学の免疫学を専攻していた。見た目は南米の先住民やフィリピン、沖縄の人のような褐色で彫りが深い顔立ち。

過去では当時のアメリカの上流階級の女性の格好をしながら、安里のウランダ屋敷に潜伏する。



マーティン・レイモンド・シール/※ウィリアム・スミス(40) 1976年生

ハワイ支部職員。 カルフォルニア州オークランド市出身のアフリカ系アメリカ人。

普段はハワイ支部にある財団系列の病院に務める医者。

潜入捜査の名前はジョージア州からマサチューセッツ州に逃亡した逃亡奴隷の名前から取っている。

大学では医療に関することを学んでいた。口数は少ないが、非常に上品な顔立ちで紳士的、器用で冷静沈着である。

エミリーとは北谷のフォースター時代の職場仲間にして大学の先輩後輩である。

 過去ではスーツを着ており、当時のアメリカ人の格好をしている。



モーガン・ニーヴ・オレイリー/※リアーム・アーサー・キーガン(19)1997年生

ハワイ支部の準職員。

カリフォルニア州ロサンゼルス市出身のアイルランド系アメリカ人。トランス男性であり、過去ではリアームとしてスーツを着用している。赤毛の天然パーマに緑の目をしている。永田美津子に失礼な質問をされて怒っている。







チーム首里

主に首里を中心に潜入捜査をするアルバース財団本部の人達。現在の末吉公園に潜伏地かある。



川満陽かわみつよう/※下地カニメガ(41)1975年生

アルバース財団の職員。

金城拓也と同じ時空空間専門部過去潜入捜査課に所属する捜査員であり、やや太めの女性。宮古島出身。

過去では後に瑞泉学徒隊となる首里区立女子工芸学校の教師として潜入捜査をしており、知花蓮の曽祖父サケ―の案内により、那覇から北谷へ行く。



松下古奈美まつしたこなみ(41)/※遠藤ハル 1975年生

アルバース財団の職員。時空空間専門部時空遭難者帰還課に所属する捜査員だが、現代で行方不明になった遭難者を探すために来ている。

過去では遠藤ハルという小学校の教員として首里女子尋常高等小学校に潜入捜査をしている。



辺泥康徳ぺてやすのり(40)/※遠藤周平1976年生

アルバース財団の職員。時空空間専門部時空遭難者帰還課に所属する捜査員。

北海道釧路市出身のアイヌ。元は過去潜入捜査課に所属していた。松下同様、現代で行方不明になった遭難者を探すために来ている。堀が深く天パの男であり、丸いサングラスを掛けている。金城拓也とはライバル。松下とは事実婚の関係である。この時代では遠藤周平という警察官として首里警察署で勤務している。







帝国機関


井上肇いのうえはじめ/※谷口勲たにぐちかおる(50)1966年生

帝国機関の一員であり、他のメンバーをまとめている副本部長。元陸上自衛隊員。背は低めのガッチリ体型であり、見た目はいつもにこにこしているが、本性は冷酷。

作中では谷口勲という沖縄警備隊区に所属する下士官として潜入捜査している。



江口鳴海えぐちなるみ/ ※倉内成 (38)1978年生

帝国機関の一員。東京都新宿区出身。性格は今でこそクールだが、昔はそうでも無かったという。

現代では表向きは防衛省の職員として帝国機関情報部門で勤務している。

家庭環境が悪く、実父から性的虐待を受けた末、柿沼と共に渋谷まで逃げる。その際に孝太が生まれた。過去では庇髪で県立高等女学校の数学教師として潜入捜査をする。



葛城飛雄馬かつらぎひゅうま/※佐藤幸之助(28)1988年生

沖縄観光物産店の店員。



柿沼葉子かきぬまようこ(38)1978年生

帝国機関の事務員。

江口とは中学校から高校時代の友人であり、江口の出産の際に赤子を取り上げたという。

作中では那覇郵便局で電話交換手をしている。



子安武彦こやすたけひこ(41) 1975年

祐樹を引き取った夫婦の1人。現代では帝国機関の事務員の男。過去に松下と因縁がある。黒髪清楚な妻がいる。



高良昌吉たからまさよし/※荻堂(59)1957年生

帝国機関情報部門部長。松本と同じく沖縄出身。松本とは同じ沖縄出身という事もあり、懇意にしている。過去では県庁で勤務する人物である。



鮫島伝蔵さめじまでんぞう(56)1960年生

帝国機関軍事部門部長。子供がいない夫婦だったため、江口鳴海の子を引き取り育てた。彼女の子供を引き取った理由は江口と親族関係にあったからだという。



鮫島孝太さめじまこうた(23)1993年生

県知事の秘書にして帝国機関本部長の秘書であり、鳴海が実父との性的虐待の末に生まれた子供。

実はほかのメンバーと違ってこの時代で育った人物であり、正式な内務省の官僚。



筑前悦教ちくぜんよしのり/※早乙女彰男(50代)

沖縄観光物産店の経営者であり、現代では帝国機関の事務員であった。作中では明美の父親のふりをしている。



古里明美ぶるさとあけみ/※早乙女菊(26)1990年生

沖縄観光物産店の経営者の娘。実は本当の子供ではなく、帝国機関事務員。店でちんすこうやさーたアンダギーを販売している。



松本佑二まつもとゆうじ/※神谷均かみやひとし(39)1977年生

帝国機関軍事部門製造者であり、沖縄帝国大学の設計図を書いた。「沖縄帝国大学」を最初に計画した人物。その理由は現代の沖縄を変えたいという切実な理由だった。



津田健一郎つだけんいちろう 1980年生?

帝国機関の一員。寄宮の住民の存在を消した。



山下隆平やましたりゅうへい/樺山小次郎かばやまこじろう(34)1982年生

帝国機関の一員。

見た目ははっきりした顔立ち。帝国機関の軍事部門に所属する職員であり、元海上自衛隊員。

真面目そうにも見えるが、ややミリオタぽい所がある。女心が無いと鳴海に言われる。

鳴海とは同じ組織にいながら彼女の過去の事もあり、やや軽蔑している。

この時代では海軍の軍人や警察部長の秘書として潜入捜査をしている。



インセルレボリューション


テイム・ゲイリー・シンプソン(15)2001年生

インセルレボリューションの研修生バイト。ハイスクールに通う9年生(日本で言えば中学3年生に該当する)である。アメリカロードアイランド州出身。恐らくイギリス系アメリカ人。見た目は金茶色の髪に青い目をした可愛らしい顔立ちのイケメンだが、恋人すらできたことがなく、惨めな思いばかりしていた。自称インセルである。

現代では自身が通っていたハイスクールで銃乱射事件を起こし、自身をいじめていた人物を殺害した。

ミドルネームが「ゲイリー」のため、いじめっ子からは「ゲイ野郎」と呼ばれていた。アメリカ本国ではまだ捕まっていないらしく、逃走中だという。

過去では当時のアメリカの庶民の服装を着ている。

名前の由来はアニメアニメ「シンプソンズ」の苗字から取っている。



ザック・ジェラルド・ゴードン(20)1996年生

インセルレボリューションの社員。アメリカコネチカット州出身。イタリア系アメリカ人とイギリス系アメリカ人を先祖に持つ。本人曰く顎ケツがあるという。

ハイスクールを卒業し、工科大学に進学している。VANISHの開発者グループの一人。


その他


比嘉元毅ひがもとき(21) 1994年生

大和の高校時代の友人であり、ソフト部仲間。蓮が行方不明になっている事を伝えた。



金城明きんじょうあきら(享年40)1975年生

拓也の妻。旧姓真壁。里美は実姉。かつて南波照間ぱいぱてぃーろーま新聞社に勤務していた記者。拓也は大学時代の後輩であり、彼とは卒業後に知り合っている。2005年に拓也と結婚するが、子供がいなかったため、悠人や未来を始めとする甥っ子や姪っ子達を我が子のように可愛がっていた。2015年、那覇の美栄橋付近で謎の死を遂げている。



波平翼なみひらつばさ(21) 1994年生

知花蓮の恋人。実は彼の方が1個先輩である。元毅の中学校時代の友人。大和曰く翼は「友達の友達」




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