第328話 猫なんてよんでもこない。

 エッセイ漫画原作の、猫飼いの映画です。

 ボクサーで、兄の部屋に居候中の弟が、兄が拾った猫を飼うことになります。

 兄は途中でいなくなります(田舎に帰った)。

 残ったのは、ボクサーをあきらめざる得なくなった弟(網膜剥離)と、猫2匹と、金欠の毎日。

 ちなみに弟は猫は苦手な設定です。


 なんか、手探りな日々がかわいいです。

 猫はよんでもきてくれません。来なくていい時だけ、きます。

 うん、真理。


 避妊手術をしたためもてなくなった雌猫に複雑な思いを抱いたり、雄の方には強くなって欲しかったり、人間も人間で勝手な理想を押し付けつつ……


 この映画の中で、雄猫が猫エイズになって早く亡くなってしまいます。

 猫は飼ったことがありません。

 古い世代の人間だから、『猫を室内のみで飼うなんて』と多少否定的だった考えを、改めるきっかけにはなりました。

 ああ、そういう意味があったんだ、と。


 動物がいる幸せを思い出した映画です。

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