第29話 武士の献立

 時代劇です。上戸彩さんです、いえーい‼


 加賀藩の包丁侍の物語です。急に跡取りとなった青年の、嫁にと望まれたのが上戸さんの演じる春で、もともとは女中です。

 侍らしく生きたい、つまり料理なんてありえないと自らの職を認められない旦那を指導するのが嫁となった春で、紆余曲折ののち立派な包丁侍となった青年が役目を終えて家に帰ると、妻がいない。

 身を引いた彼女を探し出し、本当の意味で夫婦になるまでの物語です。

 

 いや、これ、独特な視点の時代劇で。

 食べることは日常であり重要なことなのに、戦争映画でも主計兵(飯炊き兵です)は馬鹿にされます。

 食へのこだわりは、日本人が1番得意な分野なのに、ねぇ。

 彼が間違った道に行かぬように、それこそ体を張って防ごうとする妻の姿が見事です。

 料理も所作もきれいで、すごく好きな作品です。

 

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