普通に暴走
例えば怒りに身を任せどんどん壊れて行く
ひたすら膨らみ続ける止まらぬ憎悪
いつしか殺意へと変わり終えられなくなって
そんな怒りに満ち満ちた心で世界を生きていく
そうして世界を軋ませていく
世界が壊れていても歪んでいても狂っていても
それに気づくことはない
そんな壊れていて歪んでいて狂っている世界に
適応していることになるいからだ
例えば絶望に身を取られどんどん沈んで行く
何もかもが無意味な存在に感じられて
いっそ全て消えてしまえばいいと考えて
そんな絶望に囚われた心で世界を生きていく
そうして世界を軋ませていく
世界が壊れていても歪んでいても狂っていても
それに気づくことはない
そんな壊れていて歪んでいて狂っている世界に
適応していることになるからだ
例えば快楽に身を委ねどんどん堕ちて行く
自分が何を言っているのか何をしているのか
次第にわからなくなって抜け出せなくなって
そんな快楽に狂った心で世界を生きていく
そうして世界を軋ませていく
流れていく 流されていく
立ち向かう術などわからなかった
いやそんな術など必要なかったから
ただ流れに流されて飲み込まれて
気づかなくなる
もはや止められない 止まらない
冷静さの意味がわからなくなっている
もう立ち止まれない
自分のことも周りも見えなくなっている
今までの見方と違っていることに気づけなくなっている
もう抵抗することができない
普通すぎた
普通すぎたのだろう
だから、特別なことにそのまま飲み込まれてしまった
世界は君が思うほど安定しているものじゃない
いつだって危険があちらこちらにごろごろしてる
君は果たして今のままでいられるだろうか
でも世界の方はいつまでも同じ場所にいたりはしない
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます