第4話 パート3

 しろやぎさんからお手紙がくろやぎさんに来た。

 くろやぎさんは

 “ああいつものだ…”

 と思い食べた。

 実はしろやぎさんの家の近くの文房具屋さんにはくろやぎさんが好きな味の手紙が売っていたので、しろやぎさんはたまに

「おなかがすいたらたべてね…」

 なんて書いて送ってくれるのだ。


 ボールペンのインクの味は嫌いなので白紙が多い。というか最近は「食べてね」のメッセージもない。

 だから読まない。

 宛先もちいさく書いてくれている。

 いつもおいしく頂いていた。


 今日もそうだと思い食べてみたら…

「あれ…いつものとちがう」

 食べかけを見てみると数文字だけしか判別できないが小さい字でちゃんと書いてあり、紙質もちがう…!


「マジ手紙か…!」

 くろやぎさんは焦って手紙を書いた。

 しろやぎさんが間違って食べないようにいつものとちがう紙質の手紙で…。

「さっきのてがみのごようじなあに」



 くろやぎさんからお手紙がしろやぎさんに来た。

 しろやぎさんは

 “ああいつものね…”

 と思い食べた。

 実はくろやぎさんの家の近くのホームセンターにはしろやぎさんが好きな味の手紙が売っていたので、くろやぎさんはたまに

「おなかがすいたときにたべてください…」

 なんて書いて送ってくれる。


 ボールペンのインクの味は嫌いなので白紙が多い。というか最近は「食べてね」のメッセージもない。

 だから読まない。

 宛先もちいさく書いてくれている。

 いつもおいしく頂いていた。


 今日もそうだと思い食べてみたら…

「あれ…いつものとなんかちがう」

 食べかけを見てみると数文字だけしか判別できないが小さい字でちゃんと書いてあり、紙質もちがう…!


「本当の手紙だったんだ…!」

 しろやぎさんは焦って手紙を書きました。

 くろやぎさんが間違って食べないようにいつものとちがう紙質の手紙で…。

「さっきのてがみのごようじなあに」


 しろやぎさんは忘れていました。

 紙質のちがう手紙をくろやぎさんに前回も出していたことを…

 その手紙、不要だと思ってメモも少しかいてしまったことも…


*****

 最初の手紙を間違えた。

 これならなんとか…

 こじつけですが。

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