最高の1日(夏樹視点)

「は〜疲れた〜」


私は家に帰ってすぐ、自分の部屋のベットに飛び込んだ。


今日は、高校生になって初めての登校日だった。


久しぶりにコウくんとも会えて嬉しかったし、ゆりゆりと委員長っていう新しい友達もできた。


ゆりゆりっていうのは、梶岡優里くんのことで、背が低くて、とても可愛い子だ。


コウくんが職員室に行ってる間に話してみると、とても話しやすい子で、今ではあだ名で呼ぶほど仲良くなった。

[ちなみに、ゆりゆりっていうあだ名はひらがなで書くのがポイントで、そっちの方がゆりゆりの可愛い感じに合ってるかな〜と思ったからだ‼︎ ]


(そういえば、ゲーセンでめっちゃはしゃいでたな〜)


ゆりゆりにとって、初めてのゲーセンだったみたいで、何でもかんでも興味をもって、やりたがるから、制御するのがとても大変だった。


しかも、お小遣持ってきたって言って、10万円も持ってきてて、めちゃくちゃびっくりした。こう思うと、ゆるゆりの家って結構裕福な家な気がする。


(びっくりしたといえば、委員長にコウくんの彼女かって聞かれたのもびっくりしたな〜)


委員長とは、休憩時間に話しかけられてから話してるうちに仲良くなった。


でも、いきなりコウくんの彼女なのかって聞かれて、入学して早々、他の人に私がコウくんがなのがバレたのかと思ってしまった。


(なんでそう思ったかって聞いてみたら、一緒に仲良さそうに登校してたからだって言われちゃた……恥ずかしいな。他の周りにいた子たちにもそう思われてたのかな?)


“これからはボディータッチを控えようかな”とも考えてみたけど、コウくんは鈍感だから、多分私のことを、ただの友達か何かだと思ってるんだろうな。



(私はこんなにもコウくんのことが好きなのに……)



そのことを思うと、私のことを意地でもだって意識してもらうために、これからもボディータッチは続けていくしかない。


私はスマホの裏側に貼った、プリクラを見た。


(コウくん……)










「……よし!」


私はベットの上から起き上がり、明日のテストに向けての勉強を始めた。

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