第4話 中国に負けた台湾客家

◎ 中国に負けた台湾客家

  何をやっても敵わない、格上の中国にケンカを売ることで自分たちの存在感を認めてもらおうとしたり、中国の名声に隠れて、偽中国人としてコソコソ稼いだり。


  わたし自身では絶対にこんな生き方はしたくないと思うのですが、一体、台湾客家とは、意識して(恥を承知で)こういう生き方をしているのか、無意識にこんな自慢できない生き方をしているのか。

  そこのところに興味が湧いてきます。(平栗雅人)


<引用始め>

台湾、来年欧米に語学学校25カ所開設へ 「国家戦略」として推進

https://news.yahoo.co.jp/articles/c390176f7ea811f1e024a27f3de1deaff2fb23ce

11/7(月) 18:52配信

中央社フォーカス台湾


(台北中央社)在外台湾人関連業務を担当する中華民国僑務委員会の童振源(どうしんげん)委員長(閣僚)は7日、欧米に来年、語学教育施設「台湾華語文学習センター」を25カ所開設する計画を明らかにした。


童氏はこの日、立法院(国会)外交・国防委員会で答弁に立った。外交部(外務省)や教育部(教育省)と連携して準備を進めているという。なぜ他の地域ではなく欧米なのかとの質問に童氏は、「国家戦略」だと回答。台湾の安全保障政策を統括する国家安全会議が計画を主導していると説明した。


中国は世界各地で語学教育機関「孔子学院」を運営しているが、欧米諸国は「プロパガンダ機関」とみなし規制を強化している。これに対し、同委は昨年から台湾華語文学習センターの開設を推進。欧米にこれまで43カ所設置した。


童氏は、中国が孔子学院に代わる新たな事業を東南アジアで進めていることについては、台湾が東南アジアの国々で似たような事業を推進するには現地政府の許可が必要で、難易度が高いと指摘。そのため、台湾留学の誘致が主になると話した。

中央社フォーカス台湾

<引用終わり>


「なぜ他の地域ではなく欧米なのかとの質問に童氏は、「国家戦略」だと回答。台湾の安全保障政策を統括する国家安全会議が計画を主導していると説明した。」とありますが、これでは全く説明になっていない。


  わたし平栗雅人の推察ですが、欧米に語学学校を開設する理由とは、

① 台湾客家の中国語教師増加に対応した措置(台湾の中国語教師は台湾客家が非常に多い)。

② 欧米人の方が圧倒的に教えやすい(極端な例ですが、日本人だと、発音記号だけではなく漢字で書いてくれとか、日本語と意味が違うとか突っ込まれるが、欧米人の場合、発音記号だけで、歌を教えるようにして教えられる。口で適当な世間話でもできれば、もうそれで「中国語が話せる」という気分になるから、欧米人はそれで満足してしまう。台湾客家の語学学校では、欧米人で上級クラスに進む者は100人に一人程度です)。

③ 欧米人は中国語の学習に高い金を払ってくれる。


  世界中でこれから、ますます中国語学習熱は高まるでしょう。

なにしろ、ここ数十年、(他国の)戦争による恩恵無しでもガンガン経済発展をしているのは、世界広しといえども中国だけなんですから。


  その「中国礼賛・中国羨望」の陰で、コソコソと「偽中国人」である台湾客家が、語学学校という罠で欧米人を取り込もうというわけです。

  「漢字が多少違うだけで、文法も発音も全く一緒だから、台湾客家の中国語学校でも同じですよ。それに、中国経営の孔子学院だと、あなたの個人情報が悪用されるかもしれませんが、台湾客家の学校なら安心です。」なんてセールスするんでしょうか。

  で、中国の経済力や文化に敬服した欧米人が中国語を習おうとして、間違って台湾客家の経営する中国語学校に行ってしまう、という悲劇がこれから頻繁に発生するでしょう。

2022年11月8日

V.1.1

平栗雅人

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