ー出会いー14
エレベーターに乗り込むと春とゴーの他には誰にも乗っていない。
地下から上がって行ったエレベーターは階下が見える硝子窓に変わる。
上がるにつれて建物が小さくなり、キラキラとネオンで輝く町並が広がっていた。
夜に見る東京の町並。 人間って今更思うが凄いと思う。 夜なのに暗いとは思えない。
ゴーは町並を硝子越しに見ていたのだが、エレベーターが上に行くにつれ耳の異変に気付く。
「あれ? 耳がおかしい?」
「聞いたことはあるでしょ? 気圧で耳がおかしくなるんだよ。 大丈夫、直ぐに治るからね」
ゴーはボソリと口にしたのだが、どうやらこの狭い密室内では小さな声も聞こえてしまったようだ。
ゴーが春の言葉で振り向かれ、しかも笑顔で、そんな何気ない笑顔にゴーの鼓動が高鳴ったようだ。
その春の笑顔にゴーが心を奪われているとエレベーター特有の電子音と共にエレベーターが最上階に着いたことを知らせる。
「着いたみたいだね」
そう言いながら春はエレベーター内にある開くボタンを押しながら春がゴーに先にエレベーターから出るように促す。
「あ、ああ」
それに気付き慌ててエレベーターを降りるゴー。
春はゴーが降りたのを確認すると春もエレベーターを降りる。
春は店員に話をすると二人は店員に案内され、案内された場所は本当に春が言っていた通りでプライベートゆっくりと話が出来そうな個室だった。
だが、ここの展望レストランの売りなのであろう。 東京の町並が窓から一望出来る席だったのだから。
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