第7話への応援コメント
こんにちは。
以前、ディベートで死刑制度について扱いましたが、この話を読んでいると、罪を犯したことは許されないかもしれませんが、ひとりの人間として尊重されるべきだとは思えました。
医官の先生のお仕事が知れて良かったです。
作者からの返信
こんにちは。改めまして今作を読んでいただきましてありがとうございます。私自身も近年矯正医官の存在を知りまして、いつか作品にしたいと考えていました。受刑者として受け入れた以上罪の位はおのおのあるとは思います。最後まで人としてどう生きてきたか、気づいた時に本当の意味を知るんだと思います。この為にお時間を作り最終話まで読了してくださり、改めて感謝します^^
第8話(最終話)への応援コメント
「窮奇と筴蒾」というタイトルがひじょうに印象的で、自主企画に参加されている時から気になっていました。乱暴な獣と赤い実をつける花。タイトルに決めるにあたっては直観なのか深い理由があるのか、こういうタイトルには興味を惹かれます。
刑務所内の矯正医さんは総合診療のような役割なのですね。矯正といっても別に何か諭すわけでもなく治療しているだけですが、外の人とのふれあいは受刑者に何らかの刺激を与えますよね。
矯正医がわにとっても、通常ではまったくご縁のなかったであろう社会階層の人々と接することに、「患者は患者」と症例に向き合う医療の心得を深めるよい経験になるのではないでしょうか。
変わった題材と変わったタイトル。
最後に前向きに歩いていくところは他の作品とも共通ながらも、深山さんがこの作品を書こうとした直接的なきっかけを知りたいような気がします。
作者からの返信
こんにちは、読了ありがとうございます。
中国神話に登場する十二獣の仲間とされている、人食いでありながらも一方で悪を亡ぼす存在という窮奇をクローズドの世界に身を潜めと生きる受刑者の存在をそれに連想して見立てることで、彼らの閉塞感を出したいというのがきっかけで構想に入りました。
それをスイカズラの仲間のガマズミの花が静か見守るイコール、綾瀬医師の視点から診療を通して彼らの状況を知ることで、世の中の人々に伝達していく役割がやがて矯正医官の存在を幅広く知られていくつながりになって欲しいという願いがあります。
読んでお気づきになっているように、今作はドラマ仕立てになっていますが、それは1人でも多くの人に世界観を分かりやすくどこかで関心も持ってもらいたかたったためです。
手をつけにくい作品を読んでいただいたことが、朝吹さまの心の片隅が動いたきっかけになったようで、執筆してよかったと実感できるものもあります。