第47話
するとチャイムが鳴った。
「あ、ど、どうぞ…お座り下さい。ごゆっくり…」
守は美作教授にお辞儀して、玄関まで移動して行った。
「…あ、あの…教授。来客なのでは?私はお邪魔ですよね」
「大丈夫だと思います。荷物かもしれませんし」
「…旦那様が機嫌悪くされたかもしれません…。私のせいで…今日は帰りますね」
「え、いいんですよ?気にしなくて」
しかし話を聞かないで、美作教授は玄関へ向かう。だけど守は…いない?
外へ出ると守と亮介くんが話していた。
「あ、こんにちは」
亮介くんはお辞儀をした。
「こんにちは。材料もう見つけたんですか?」
「いえ、ついでに他にも何か遊び場作れたらと思って、庭の大きさを測らせて頂いてました」
「そうなんですね」
亮介くんは話しながら、私を見ないし、守も見てない。なぜか美作教授をじーっと見てる。
「あの、こちらのお方は?」
「あ、えっと、…大学の教授の方だよ」
守は照れ臭そうに紹介してる。
「…あの、付き合ってる人いますか?」
「は!?え!?亮介くんなに言ってんの!?」
守は取り乱した。
「美作教授は女性ですよ?わかってます?」
失礼極まりないやつだ。やはり柊くんの弟だわ…。
「はい。かわいいなと思って。付き合いたいと思いました」
「え!?」
美作教授は硬直してしまった。私たちもなにも言えない。
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