第11話
「は、離して」
なんか、おかしくなりそうだ。このままじゃ、俺じゃなくなりそう。
「私は足助くんのこと気に入ってる。なにより私を覚えてるとかねぇ〜?はぁ綺麗な顔してる…」
「ひっ!なにすんだよ!」
「耳触っただけだよ?」
「い、いい加減にしろよ!」
「なら、ご奉仕しますとも」
「な、なに?」
手を離してくれたけど…片手が太腿に当てられた。かと思ったら、
「足助くん、体小さいのに、なかなか…」
「…な!なにすんだ!」
どこ触ってんだよ!
「やめろって言いたくなくなるくらいよくしてあげるね?」
撫でられてる!
「や、やめっ…」
「やだよ〜やめたら辛いよ?」
「…あ…や、やめ」
「足助くん、大丈夫だから。無理したら疲れるよ?」
「も、…もぉ!」
「辛い?じゃ、寝転がろっか?」
え…あれ、寝かせられてる。そしてまた触られる。
「あ…」
わかんない、やめてほしいっていいながら拒めない。変な声出てやだ!でも、嫌じゃないなんて、どうかしてる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。