ツボミ

つぼみは かたく もろく 待ち遠しい

いそいではならない

条件がそろえば必ず花開くから

待っていよう その時を空想しながら

待っていよう


やみくもに触れては 落としてしまう

そっと 見守るのが良い


ほら 色づいて来た

先が割れた


きっと もうすぐ咲くよ

不安だったろう 怖かったろう

もう大丈夫

心配ないからね


のびのびと花弁を伸ばす

その時はやってくる

季節はいつも つぼみのことを 待っている

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る