ちっぽけ
星になんか ならなくていいよ
風にもならなくていい
そんな、大きくて広くて、遠い存在になんてならなくていい
悟りもいらない
ちっぽけなまま
ちっぽけだからさ
苦しみもかなしみもさけられないんだろうけど
正面から ぶちあたっても
痛くたって笑いとばしてみせるから
ちっぽけに人を愛して
ちっぽけに確かめ合う
神さまのようには 愛せないよ
ちっぽけだから依存もするし、こだわりも捨てられなくて
自業自得かもしれないけど
ちっぽけでいたいよ
ずっと一緒にあたたかなままで
ちっぽけだから あいしあう
よわくて きたない
ちっぽけだもの 仕方がないわ
えらくもないよ
尊敬もされない
うやまわれない
わるさもするさ
かんぺきじゃないし
宇宙のチリのかたまりだもの
チリがあいしあい
固着して、えらぶって
どれだけこっけいかしら
この輪廻から解脱したら
世界はカスだらけに見えるかも
そうしたらきっと
ちっぽけゆえに美しい
だから 私は ちっぽけがいい
あなたと私と
ちっぽけどうし
ちっぽけなままよ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます