せいれいたちの詩
木結
じょぶん
せんえつながら、わたしがこのジョブンをかかせていただくはこびに、なりました。
だいいちに、わたしがあなたがたニンゲンたちにしっておいてほしいことは、せいれいにつよさなんてないってことです。
いまのニンゲンは、やれ、あっちのほうがつよいだの、そっちのほうがつよいだの。ユウレツつけたがるようですが、せいれいたちをそんなシャクドではかれるとはおもわないことです。
そもそも、せいれいというのは、できることとできないことがはっきりしているものです。かれにできることが、それにできず、それはまた、かれにできないことが、できる。
おおくのばあい、せいれいどうしでは、あいてをたたくことさえできないのです。たたかうことのできるのは、もっとすくないでしょう。
もちろん、たたかえないからおとっているなんてことはありません。
だいにに、せいれいには、トキがいみをもたないことがおおいです。
だから、かかれているシがいつのまにかかわってしまったり、きえてしまったりしうる、ということです。
このジョブンだってそうです。せいれいはきまぐれですから。
シとショウセツのちがいもしらないようなニンゲンはいませんか。ショウセツはトキをおうもの。シはトキをとどめおくものです。おなじよみかたをしてはいけません。ゆっくりと、トキのながれはシにおいてはとまっていますから、みていくといいです。まちがってもぱらぱらとながしよみなんて、しないでくださいね。
これいじょうかいてもダソクというものですし、ニンゲンにはイミがよくわかってもらえないこともあるので、ここでジョブンのぢめくくりとしたいとおもいます。
このシシュウでは、あなたがたのもつ、そのヘンケンをぬきによんでもらうために、サクシャはさいごにかくことにしました。
みんなでがんばってつくりました。どうぞおよみください。
あるはるのひ。マクアケのせいれい
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