『后宫之乌』――『後宮の烏』
ジャンル:
おすすめ度:中国語初心者 ★★★★★
中国語上級者 ★★★★★★★★
白川紺子氏のライト文芸が原作のアニメ。
第一期全13話(2022/12/24)完結済み。
後宮の奥深くに住む「烏妃」と呼ばれる特別な妃にまつわる物語。
最初にあらすじ、といいたいところですが今回は割愛します。
アニメのホームページは要チェック!
最終回はこのお話で締めくくらせていただきます。
本作、中国のbilibiliという動画サイトでトレンド入りしているのを見たことがあります。
中国人からも注目されている作品なのですよ!
ここで個人的な推しポイントをご紹介。
今回はポイントでわけることはせずに、一気に語っていきたいと思います。
本作、実は原作の小説も読んだことがあるので、まずはそちらから触れていく。
原作はとにかく心情の描写が丁寧で、情景が目に浮かぶようだった。
最近流行りの中華後宮作品とはいえ、他の作品とは異なる独自の世界観や価値観がしっかりと作中に落とし込まれていてとてもよかった。
タイトルに烏とついているからか、作中に鳥がよく出てきたりと作者様のこだわりが節々に見られるのも好き。
世界観やキャラクターが細部まで作り込まれているおかげか、アニメにも原作の魅力はきちんと反映されている。
少し話が逸れるかもしれないが、気になることがあったので書き留めておく。
wikiを見るとライト文芸というジャンルに区分分けされていたのだが、実はライト文芸というジャンルがいまいちよくわからなかったので調べてみた。
私の解釈が正しければ、ライトノベルのなかでもキャラクターに重点を置いた作品のよう。
女性向けの作品が多いのかな……具体的には和風とか中華とか。
ところで、本作もキャラクター設定のセンスが光りまくりだったのでそちらにも触れておく。
主人公は幼い頃から烏妃になるため孤独に育てられた少女のため、他人との関わりがあまりなかったせいか、初対面の皇帝にもつっけんどんな態度を取る。
話し方も古風だけど本当は若く、年相応の言動もするので、その間のギャップがまた良かった。
湯気を上げる包子に目を光らせていたのも可愛らしかったですね。
他にも皇帝や他のキャラクターも魅力的な方ばかりなのでぜひ見ていただきたい。
烏妃が使う特殊な術というのが本作のファンタジー要素をさらに深めていて素敵。
アニメもとてもおもしろかったのでもっと続いてほしい!
次に中国アニメとの相違点や共通点を探してみる。
相変わらずモデルの時代はよくわからない。だが、それがいいんだ。
似たような中国アニメなら、この作品もやはり『两不疑』だと思うが、似ているようでやっぱり似てない。
そもそも中国アニメって、後宮モノかなり少なくない?
中国の動画投稿サイトbilibiliでトレンド入りしたと前述したが、なんでも「日本动漫的中国美人(日本アニメの中華美人)」という内容の動画がバズったみたい。
日本にも中華が浸透し、中国にも日本の中華ファンタジーに触れることができる今の時代、ものすごく便利だと思った。
もっと広まってくれ!
独特な世界観にどこまでも魅せられる中華ファンタジー、ぜひおすすめしたい一作です!
(記:2023/12/31)
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