宇宙生物学者2
官房長官:
「・・・今の映像を観て、改めて宇宙生物学者の一の谷博士に見解を述べていただきます。」
一の谷博士:
「今の映像がUFOの搭乗者だと推測すると、先ほど述べたロボット説を撤回します。」
「どうやらアレは、搭乗者の船外服であったと思います。」
「よって、搭乗者の身長は3メートルであります。」
「UFOと搭乗者の大きさの対比でUFOの搭乗員は2・3名だと思われます。」
「搭乗者は地球上の生物とは違う別の進化の過程を経ていった物と思われます。」
「外観上の特徴としては、地球上の昆虫類や甲殻類の様に外骨格で体を支えています。」
「搭乗者の口にあたる部分にはセミの口と同じストロー状の筒に成っています。」
「これは科学力が特に発達した結果、効率良く栄養素を体内へ吸収する為に進化した物ではないかと思われます。」
「また両腕の先に有る大きなハサミ状の手は、すでに彼らは手を使って機械を操作する段階ではなく、脳波又はテレパシーで各機械を制御出来る程の高度な科学力を持っている証拠であります。」
「オペレーター、搭乗者の音声の分析は終わっているかな?」
オペレーター:
「サンプルが少なすぎて、分析にはまだ時間がかかります!」
一の谷博士:
「きっと搭乗者も我々の電波やネットワークの情報を分析して翻訳を試みていると思われます。」
「暫らく様子を見て、相手からの接触を待つのが得策と思われます。」
「え~ 宇宙生物学者として、コノ搭乗者の名前を『セミ人間』又は『ザニカ人』と名付けたいと思います。」
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