緊急(?)対策会議

わたくし

一日目

非常事態対策室

 ここは首相官邸の地下深くにある『非常事態対策室』である。

 本来は外国との紛争時に政府要人をココに集め、善後策を立案し関係各所に指令する為に建造・管理された施設である。


 核攻撃に耐えられる程の厚い鉄筋コンクリートと放射能対策の鉛の装甲に囲まれた壁の中に、100人以上の人間が3年間生活出来る空間と食料・エネルギーが備蓄されている。

 政府各施設との連絡は独立したネットワークで繋がれていて、リアルタイムで状況が把握出来る様になっていた。


 最初に建造されてから50年が過ぎ、日々施設をアップデートし続けてきたが、永久に使用されない施設と思われていた。

 それが、今回の事態で初めて使用することになった…




 『対策室』には三田村首相を始め各大臣と政務・事務次官、国防軍最高司令官と各参謀、警察関係者、学会から色々な学者、マスコミ代表、事件の場所の県知事と村長が集まっていた。


 円卓のテーブルそれぞれにタブレットが備え付けられていて、新しい情報が逐一届けられて更新されていた。

 首相の机の後方には巨大なモニターが有り、そこには緊急事態のの巨大生物らしき物が映し出されていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る