詩集 美碗(びわん)
夢ノ命
第1詩 【月族のトリ】
月のひとしずくをなめたい
とあなたは言うのだ
夜 ぬるき川底に二つの足を浸けて
ひっそり静まり返った世界のもろもろの精気を
深く吸い込む鷺がいる
まこと典雅な 一夜を過ごす鷺がいる
夜の深間に 鈍く浮き上がる鷺がいる
一瞬に空に
月色の光矢を翔(か)け舞う鷺の飛び立ち
月から授けられし鳥族の証
今宵は誰も さまたげはできませぬ
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