9種目 クロオオアリ

 つい10日ほど前までは、サクラのつぼみはほころびはじめたばかりだったのに、ここ数日で自宅近くの公園や川沿いではもう花見もできるほどに咲き乱れている。


 少し山に近いところに様子を見に行ったが、寒の戻りのせいでサクラの花を訪れるハチやハナアブ、チョウなどは全くと言っていいほど見かけなかった。


 サクラが咲くころに寒の戻りが起こることを、『花冷え』という。人間にとっては、花見の際に寒い思いをするということで、あまり歓迎できるものではないのだろう。

 ただし、花冷えが起こるとサクラがなかなか散らず、普段より長い時間花が楽しめる、という話もある。


 サクラは虫媒花であるため、花冷えが起こると受粉をしてくれる昆虫が活動できなくなり、子孫を残せないため散るに散れない、というのがその原因らしい。


 もうしばらく花見ができそうなのはいいことであるが、筆者のこのエッセイは寒さと雨のため更新が進まない状況である。


    ◆


 しばらくネタを探してうろうろしていたが、ようやく大型のアリを見つけた。


 アリ科は日本全国に外来種を含めて300種近くが生息しており、都市部の公園でもちゃんと調べれば20~30種は確認できる。


 このクロオオアリはその中でも大型で、種の確認がしやすい部類に入る。

https://kakuyomu.jp/users/r_hirose/news/16817330655017515119


 花冷えの虫がいないなかでも、アリたちは餌を探して歩きまわっているようだ。

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