6種目 アオモンツノカメムシ

 昨日、通勤途中の公園でのこと。

 飛んでいる虫があまりに少ないので、まだ越冬中の虫でもいないかと木に付いている葉を裏返してみた。


 越冬中の虫を振り落としてしまったり、逆にハチや毒のある毛虫を掴んでしまったりすることがあるので、葉の端を持って慎重に裏をのぞき込む。

 ハチといっても、スズメバチやミツバチは葉の裏で越冬したりはしないが、小型の寄生バチの仲間が越冬していることがある。


 しばらくそれを繰り返して、ヤツデの葉をめくったら、卵を守っているカメムシが見つかった。


 アオモンツノカメムシ。


https://kakuyomu.jp/users/r_hirose/news/16817330654586449946


 ツノカメムシ科の一部やキンカメムシ科のアカギカメムシなど、ある種のカメムシにはメスが卵や若齢幼虫を守る習性がある。

 彼女たちは昆虫の社会性を研究する上で重要な材料となっているらしい。


 他にも卵の塊はいくつかあったのだが、そこにはそれを守っているはずの母虫の姿は見当たらなかった。一体どうしてしまったのだろうか。


 本当に春が来る頃に、もう一度彼女たちのことを見に行きたいと思う。

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